スタッフBlog

2026.5.5

本堂の耐震改修、「桔木」は縁の下の…ならぬ屋根の中の力持ち(三野)

2026.5.5

Category: 耐震補強

愛知県の浄土宗系寺院で本堂耐震改修工事の設計を進めています。

昨年の夏、本堂の現況調査・診断を行い・・・
今年の晩夏の着工を目指し、設計を進めています。

この本堂は築200年。写真でもわかるように、屋根と軒先が波打っています。






この現象が何故起こったのか?
理由の一つとして挙げられるのが・・・寺社建築に欠かせない「桔木(はねぎ)」の経年劣化です。
「桔木」がたわんだり折れたりすると、桔木で持ち上げられている軒先が下がってしまうのです。





ちなみに、この「桔木」は平安時代に生み出された日本独自の技法。
屋根の荷重を受けた桔木が「てこの原理」で軒先を持ち上げます。

この「桔木」により、雨の多い日本に適した軒の深い屋根が可能になると同時に、
軒先、軒裏の意匠が軽快になりました。

まさに縁の下の・・・ならぬ、屋根の中の力持ち。

今回の改修工事では、耐震力の向上だけでなく・・・
「桔木」の取り換え、追加、調整を行い、美しい大屋根を復元します。

記事一覧