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2020.12.28

コロナ禍に思う「納骨堂は各お寺に必要!そして、経済的な支えにもなる」(菅野)

2020.12.28

Category: 納骨堂

「菅野さんのHPを見て、うちの寺に納骨したいと訪ねてきた方がいらっしゃいましたよ」
「えっ!?そんなことがあるんですねえ」



最近、納骨堂新築のご相談が多いので、手始めに、名古屋市内の事情をスタッフに調べさせました。
すると・・・・
徐々に、弊社のHPをご覧になってお寺へ訪ねてきた理由がわかってきました。

「ネット上に納骨堂を紹介するサイトは4つあって・・・
名古屋市内で登録されている施設は16、そのうち万松寺の納骨堂が4棟です」

「たったそれだけしかないの?」
「しかも、機械式かロッカー式です」

「HPで納骨堂を紹介しているお寺は?」
「うちの名簿に載っているお寺の数は約850か寺ですけど・・・そのうち34か寺でした」

檀家だけを対象にした納骨堂をお持ちのお寺は、きっとたくさんあるはずです。
そういうお寺は、納骨堂をHPで紹介する必要がないということなのでしょう。

しかし、全ての名古屋市民に菩提寺があるわけではないし、
引っ越してきた人や新仏ができた家が納骨堂を求めたい場合は、どうすればいいのか。

さらに、最近は墓じまいを希望する家が多く、その後の受け皿を探す人も多いはず。

そう考えると、納骨堂を探している方にとって現在の状況はとても不親切なのです。

 

コロナ禍で法要ができない、月参りを断られる、葬儀が縮小化しているなどなど、
お寺にとって不安な状態が続いています。

しかし、
新型コロナの恐怖はいつかはなくなりますが、お寺は生き残らなければいけません。

本来の仏教の教えとは違うのかもしれませんが・・・
やはり、お寺と私たちを結んでいるのはご先祖様。自分の両親や祖父母が眠るお寺を身近に感じます。

それに、墓じまいが進んでいる現況を踏まえると・・・
納骨堂は各お寺に必要だし、経済的な支えにもなるのでは?

 

じゃあ、納骨堂の工事費は?

例えば名古屋市内では・・・
納骨堂は耐火構造、窓は防火戸にする必要があるので、工事費がどうしても高くなります。

それでも、弊社の設計事例では、
幅40cmの納骨壇100基がゆったりはいる納骨堂の工事費は、消費税と設計料込みで約5000万円。
一段式仏壇型のアルミ製納骨壇なら、50基程度で工事費は充分賄えます。

ここで注意していただきたいのは、納骨壇の分譲価格は建築のグレードに比例するということ。
これは名古屋市内の納骨堂を調査して判明した事実です。

箱のような納骨堂を造ってしまうと、分譲価格を低く抑えなければいけません。



△菅野企画設計では境内にマッチした外観、静謐な納骨スペースをデザインしています。


現在、納骨堂の情報がとても乏しい状況なので、HPや小規模の広告でも効果が期待できるようですが・・・
弊社設計の納骨堂を運営されているお寺では、
積極的な広告活動を行われた結果、一年で約200基の60%以上の予約があったそうです。

「お寺は収益団体じゃないから、納骨堂を建てて、さらに広告まで打つのは・・・」

しかし、探す手立てがなくて困っている方は多いし、
納骨堂をお求めになった方が今後お寺を護持してくれる可能性はとても高いのです。

「納骨堂は、新たな檀家を獲得するできるチャンスだと思います」
そう明言する住職もいらっしゃいます。

 



最後に・・・
「菅野さんが納骨壇のレイアウトや購入の手伝いまで手がけてくれると、本当に助かるんだけどねえ」
設計をご依頼いただいた住職から、何度も言われました。

納骨壇を購入する仏具店を決め、見積りとカタログを検討してメーカーを決め、納入する日を調整し・・・
慣れない作業を工事中の慌ただしい時に、法務の間を縫って行うのは、確かに面倒なことです。

そこで、アルミ製納骨壇の大手メーカーのUACJ、大岩メタルと交渉し、
販売店に名を連ねることができました。

納骨堂の設計監理契約を締結していただいたお客様に限り・・・
おそらく?仏具店では実現しない低価格で、メーカーの納骨壇を納入できるようになりました。


現在、納骨堂の建築基準や営業許可に必要な書類、手続きは行政によってまちまちです。
納骨堂新築をご検討の際は、できるだけ早い段階からご相談ください。

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