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2026.8.18

景色を楽しみ視線を遮る窓~住職家族の生活に寄り添う設計(才ノ元)

お寺は日常的に多くの人が訪れます。
住職家族の住宅は、そうした“人の気配”が常にある環境の中に建っています。

プライベートとパブリックが背中合わせになるこの環境では、
窓の位置や高さ、向きへの配慮が一般住宅以上に重要です。

窓は、暮らしの質を左右する大切な設計要素です。


△視線を気にしなくていい場所には、大胆に景色を楽しむ窓を

境内には、四季を感じさせる樹木、本堂の屋根の美しいライン、参道の石畳など、
生活を豊かに彩ってくれる景色がたくさんあります。

こういった景色は窓を通して楽しみたい。
しかし一方で、参拝者には生活臭を感じてほしくない。

そこで、窓の位置をずらしたり、細長い窓で視界を限定したりして、
見たい景色と見せたくないものを丁寧にコントロールします。


視線を遮りつつ自然を取り込めるのは、足元窓ならではのメリット

家族のプライバシーの確保も欠かせません。

境内からの視線を避けつつ、室内からは抜けを感じられるように、
外からは見えにくく、室内からは空や樹木が見える。
そんな“視線の高さの工夫”が、落ち着いた生活を支えてくれます。


△外からの目線より上に設置した窓。プライバシーを守りつつ、キッチンにも明るさを確保。

窓は採光や通風のためだけのものではありません。
どんな景色を日常に迎え入れ、どうやって視線を遮るか。
お寺という特別な環境では、その工夫が暮らしの質を大きく左右します。

住職家族の生活に寄り添いながら、丁寧に設計すること。
それが、庫裡(住職家族の家)設計の大切なテーマだと感じています。

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