コラムColumn

2023.6.22

和風の宿めぐり「湯河原温泉 海石榴(つばき)」(菅野)

名古屋市の大光寺で書院新築の設計打ち合わせを進めていると・・・
「廊下と中庭境の障子はこんなデザインにできませんか?」住職が写真を見せてくれました。

障子は上下二段の上げ下げ式で、互い違いに開けられています。

「いいですねえ。でも・・・この障子はどうやって止まっているのでしょうね」
疑問が湧いてきました。

そこで、こんな障子のある旅館を探し・・・湯河原温泉の海石榴(つばき)を見つけました。


△玄関ロビーは和風庭園にぐるりと囲まれており、障子の額縁で景色を切り取っています。


△お目当ての障子

間近に見てみると・・・想像していた通りのディテール

写真を撮りながら観察していると
「この障子素敵でしょ。でも時々下に落ちてしまうんですよ」
通りすがりの仲居さんが”内緒の話”を教えてくれました。

実は、それを心配して、採用を迷っていたのです。
大変参考になる一言に、感謝!




建物が地形を生かして建てられていることを実感しながら、緩く長い階段をのぼり・・・
部屋に入った途端、山の緑に囲まれました。

窓の外から、清流の音も聞こえてきます。


△内庭に面した内風呂

「障子のディテールを研究する」を口実にして、湯河原温泉を充分に楽しんだのでした。

 

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