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2016.8.9

大阪市の黄檗宗 自敬寺で鉄骨造2階建ての本堂を新築(伊藤知)

2016.8.9

Category: 本堂新築

大阪市淀川区の黄檗宗 自敬寺様の本堂を造ります。
住職からご相談を受けたのは2013年の夏でした。



「境内が区画整理事業の中に入りまして・・・本堂の建て替えを考えているんです」

早速お寺へ伺うと、細い道に住宅が立ち並ぶ下町に自敬寺様はありました。
「路地の面白さを生かした本堂を造りましょう」

事務所に戻り、アイデアを模型にまとめお寺にお持ちしました。「面白いですなあ」目を輝かすお寺の皆様。

あれから、打ち合わせを重ね・・・
最終案は、創立以来弊社がテーマにしてきた、まさに!「老若男女が集うお寺」にまとまりました。




【玄関ホール】
○玄関ホールはラウンジ風のデザイン。カフェスペースを設けて、参拝者とのコミュニケーションの場になります。

○カウンターの背面は書棚にして、読書も楽しめます。

○玄関ホールに隣接して22畳の会館を設けます。テーブル椅子席で30人が食事できます。

○2階の本堂に続く階段は曲面階段です。天井を吹き抜けにして、随所に仏像、掛け軸が飾れます。




【本 堂】
〇2階の本堂には、曲面階段とエレベーター、そして緩い勾配の屋外階段で上がれます。

○東側と西側に広いテラスを設け、いろいろな方向から本堂に入れます。

○ご本尊はシンプルにお祀りし、天窓から光を取り入れます。夕方には、背後から西日が差し込みます。

○参拝者のスペースは、78畳の広さを確保し、可動間仕切りで17畳+17畳+44畳の3室に仕切ることができます。

○後堂には十分な収納を設けます。

○屋根の形状を生かした斜め天井で、最高5mの高さを確保。胸のすくような空間を造ります。

○本堂で葬儀ができるように、エレベーターは棺桶が運べるサイズを採用し、霊安室も設けます。


【その他】
○スロープ、エレベーター、多目的便所を設け、あらゆる人が利用できるお寺にします。

○2階テラス、屋外階段の手すりには卍崩し、鳳凰、龍などをエッチングしたガラスを嵌め込みます。

○2階テラスの天井には万灯篭を吊るします。

その他にもアイデア満載!の伽藍になります。



施工を担当するのは、岐阜県大垣市に本社を構える株式会社 宇佐美組。創立90年以上の老舗です。弊社設計の寺院では、西生寺、西恩寺。その他では、東海ユニオンビル、前田医院、マンションメルベーユを過去に完成させてくれました。

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