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2017.5.30

「これからは和風建築だと思います!」と求人応募者(菅野)

2017.5.30

Category: トピックス

5月中旬より、アーキテクチャアフォトネットの求人サイトに、スタッフ募集の告知をしました。

すると・・・次々に応募がありました。
応募者から送られてきた履歴書を見ると・・・



和風建築に興味があり、ネットで設計事務所を調べてみた。
寺院から和風住宅まで、幅広い実績があるのは菅野企画設計だけだった。
是非、菅野企画設計で働きたい。

と、内容が一致しています。


確かに、最近、遠隔地からのご相談が増えていて・・・
和風建築がデザインできる設計士の不在を実感します。
もちろん、東京や大阪には少なからずいるようですが・・・

残念ながら、お客様のご希望や時代の要請に対応できていない。


 

その証拠に
私鉄会社から「駅舎を和のデザインで建て替えたいので手伝ってほしい」とか・・・
宗派の本山から「境内の景観にマッチした宝物殿を造りたいので協力してほしい」とか・・・

今後、衆目を集めそうな建物の設計依頼が続いています。

洋風建築なら、計画が持ち上がった途端に、多くの設計事務所が名乗りを上げるはずなのに、和風建築は・・・

弊社にとってはありがたい現実です。
 



今後日本では、若年労働者が急激に減少します。

今までのような「物づくり立国」では、経済成長著しい中国や東南アジアに勝つことはできません。

そこで、日本政府が目指そうとしているのが「観光立国」です。

これからは、精巧な工業製品だけでなく、日本独特の伝統や文化を観光客にアピールすることが必要です。文化遺産を良好な状態で守ることは当然ですが・・・


〇伝統建築の耐震力を確保した上で町並みを守る
〇日本文化を楽しめる和のホテル、レストランを整備する
〇移動を楽しくするために旅情あふれる駅舎を造るなどなど・・・
海外の方をもてなすために、建築上必要なことは数限りなくあります。
ところが・・・和風建築に詳しい設計士がいない。


面接をした若者が言いました。「これからは和風建築だと思います」

この力強い言葉に
菅野企画設計には、和のデザインが得意な設計士を育てるという社会的使命が課せられている!
と強く感じました。

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