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2017.5.9

名古屋市 臨済宗 龍珠寺 納骨堂新築工事の起工式(東松)

2017.5.9

Category: 納骨堂

名古屋市の臨済宗 龍珠寺の納骨堂を新築します。

昨年、住職より納骨堂新築のご相談を受け、早速お寺へ伺いました。
「出来れば木造で建てたいのですが・・・」

境内は、建築基準法で準防火地域に指定されているというものの、規模的には木造での新築が可能です。

ところが・・・
市の窓口で、耐火構造で新築するように指示されました。

折衝はしてみたものの・・・

仕方がないので、鉄筋コンクリート造で基本計画を進めました。
しかし、52㎡程度の建物を鉄筋コンクリート造で新築するのは、どう考えても経済的ではありません。

そこで・・・
最近、建築が可能になった「木造耐火構造」を採用することにしました。


この方法なら、工事費と工事期間を節約できます。

工事は、愛知県江南市の(株)アイチケンにお願いすることになりました。



4月20日、晴れ渡った空のもと、起工式が行われ、総代と建築関係者が参列しました

納骨堂の敷地に祭壇が設けられ、住職が導師をお務めになりました。

納骨堂新築を発願してからこの日を迎えるまでには、いろいろな苦労をされたそうです。

「私も住職と一緒に、今日まで努力してきましたので、実に感慨深く思います」

直会の席で総代のおひとりが挨拶され、改めて、責任の重さを感じました。




納骨堂の中は、屋根の形状を活かした勾配天井で、化粧垂木表しのような仕上げです。また、本尊をお祀りする内陣の柱と、彫刻入りの虹梁にも桧を使います。

名古屋市の条例では、納骨堂内の仕上げは不燃材と決められていますが・・・
いろいろな条件をクリアしたため、木材の使用が可能になりました。

但し、木造耐火構造の設計は、「木造軸組工法による耐火建築物設計マニュアル講習会」の修了書を受けた建築士の限られます。


納骨堂新築に合わせて参道などの整備を行い・・・
6月中旬に建て方、9月末に完成する予定です。
                              

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