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2025.6.10

木造本堂と新築伽藍を木造耐火構造で接続、利便性と防災を両立!(大江)

2025.6.10

Category: 客殿・庫裡新築

愛知県の真宗寺院で客殿・庫裡を新築します。

既設の木造本堂と、新築する客殿・庫裡が屋内で行き来できると便利なのですが・・・
火災時の類焼の危険が伴います。

そこで、本堂と客殿・庫裡の間に【木造耐火構造】の書院を挟んで、その危険を防ぐ設計としました。



【木造耐火構造】の設計には、【告示仕様】と【認定仕様】があります。



どちらも、木造の構造部分を防火被覆で覆う【メンブレン型】ですが、被覆材や被覆方法が異なります。

テキストや法令集で、その詳細を十分に確認、さらに消防法もチェックし・・・
今回は【認定仕様】を選択することにしました。

お寺の境内には、築年数の違う伽藍が建っている上に、増改築が繰り返されています。
伽藍同士が屋内廊下で簡単に行き来できると便利ではありますが・・・
建築基準法や消防法でも、安易な接続が禁止されています。

使い勝手と防災を両立できるように、工夫ある設計を心掛けています!

 

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