完成ギャラリー

耐震補強完成ギャラリー

日蓮宗 本長寺 本堂耐震改修

1850年に建てられた本堂です。

創建当初は茅葺だったそうですが・・・今までに何度も改修されているため、現況調査ではその形跡は見当たりませんでした。また、柱にも大きな傾きはありませんでした。

土壁が良好な状態で残っていたため、伝統構造による耐震診断を実施し、その結果に基づいで補強しました。

本屋根と向拝の屋根がなだらかに流れていなかったので、下地から造り直しました。
また、堂内の柱や虹梁、向拝周りは赤く塗装されており、檀家の皆様にも長く親しまれてきたので、漆で塗り直しました。

コロナ禍が一段落した頃に「今が工事のチャンスです」と住職にお勧めしました。
「今になってみると、菅野さんの言葉に従ってよかったよ」のお言葉をいただきうれしく思いました。
  • ■神奈川県横浜市
  • ■施工/株式会社 英社寺建築
  • ■木造平屋建て
  • ■床面積/約122.7㎡
  • ■2025年8月竣工
  • 本堂は東向きの間口6.5間×奥行5間、約10帖の御宝前が西側に張り出す間取りです。正面に釣り鐘型の四つの花頭窓が並ぶ、特徴的な外観です。
  • 改修前に屋根は桟瓦葺きで、大鬼が少し貧弱でした。また、向拝の屋根と本屋根がなだらかにつながっていませんでした。
  • 改修では桟瓦を本瓦風一体瓦に、大鬼のサイズも大きく変えました。また、向拝の屋根の流れを造りなおしました。
  • 妻壁の破風板と懸魚、虹梁の傷みが進んでいたので、新調しました。
  • 妻壁から取り外した懸魚を繋ぎ廊下の外壁に埋め込みました。玄関先から旧懸魚と新懸魚が見比べることができます。
  • 竹や大樹が近接しているので、御宝前の屋根と本屋根の谷にはいつも枯れ葉が溜まっていました。
  • 雨漏りは建物の大敵。御宝前部分の屋根をカラーステンレスで葺き直し、枯れ葉が溜まらないようにしました。
  • 小屋組みのいたるところに緩みが生じていました。仕口や継ぎ手を補強するとともに、火打ち梁で固めました。
  • 創建当時の土壁がいい状態で残っていたので、伝統構造による耐震補強を行いました。新設した壁は「荒壁パネル」で補強しました。
  • 軒先の裏甲がところどころ腐っていたので、取り替えました。瓦を葺き替える時にしか取り替えることができない部材です。
  • 向拝と本屋根の流れをなだらかにするため、棟梁に原寸図を描いてもらい、微調整しました。
  • 本屋根と向拝屋根を流れるような曲線に造りなおしました。
  • 内陣の格天井を漆で塗り直しました。
  • 内陣以外の柱や虹梁も塗り直しました。
  • 天井と柱、虹梁の漆と壁の漆喰をきれいに塗り直し。お化粧直しも完成しました

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