光は、作業するためにただ“照らす”だけではなく、空間に“表情”を与えてくれる存在でもあります。
照明のかたち、位置や素材など、ひとつひとつに想いを込めれば、
暮らしのなかに美しい趣きを加えることができます。
たとえば、

△ YAMAGIWA「MAYUHANA」Design:伊藤豊雄
光を包み込む繭のようなフォルムのペンダント照明。
繭の正体はグラスファイバーです。繊細な見た目とは裏腹に、
寝室の照明は、“眠りの質”にも関わる大切な存在。
体と心をやさしくととのえる、やわらかな光を放ちます。
築80年の古民家の玄関に、あえてガラスの煌めきを添えることで再生の象徴となる空間に。
新旧が融合する、なつかしさ と 新しさが共存する玄関となりました。

△ 竹六商店「柾割加工竹」
スライスされた「竹」で造作したデザイン照明。
素材の持つ自然な美しさと、光がつくる陰影が、空間全体に静けさと趣きを与えてくれます。
モダンな空間にリズミカルな断面が心地よいアクセントになりました。

△ mooi「ヘラクレウム」
ダイニングテーブルの上、枝の先に咲く小さな花弁のような姿をしたペンダント照明。
ぱっと目を引くデザインのモチーフになっているのは、セリ科の多年草「ヘラクレウム」という可憐な花。
高いデザイン性を持ちながら、枝と枝の間に適度な「抜け」があることで、圧迫感なく空間に溶け込みます。
照明は、インテリアイメージを大きく左右する重要なアイテムです。
本当の役割は、空間を「明るくすること」だけではありません。
光に少し意識を向けるだけで、いつもの暮らしはぐっと豊かになります。
どんな光の中で暮らしたいか、ちょっと想像してみてください。
そこから、その人らしい空間づくりをはじめることができるはずです。