古民家にお住まいの方、
普段からこんなお悩みでお困りではないでしょうか。
1、いつまで地震に耐えられるのか不安
2、寒くて、暗くて、冬は耐えられない
3、昔ながらの間取りでなんとか暮らしているが、動線が悪くてとても不便
古民家に暮らす方の‟三大悩みごと”と言っても過言ではありません。
それらのお悩みを解消する方法と注意点を、3回に分けてお伝えします!
ポイント1
「耐震診断は、古民家に合った方法を採用する」
行政の耐震診断を受けたら「倒壊の可能性がある」という結果が出た方、いらっしゃいませんか。
でも、気にしないでください。
古民家の耐震を検討するのに、覚えておいていただきたいのは、ただ一点。
「築80年、100年の古民家は、行政の耐震診断では正確な耐震強度を測ることはできません」
なぜかというと?
・古民家の多くは「
伝統構法」で造られている。
・行政の耐震診断は「
在来軸組工法」の建物に適した計算方法。
建物の作り方が違うのに、「在来軸組工法」の診断方法を使ったら、『倒壊の可能性が高い』という結果が出るのは、当たり前なんです。
一概に「古民家」と言っても、一棟ごとに適した補強方法は異なります。
しかし、適切な診断あればこそ、適切な耐震補強が可能です。
古民家の耐震リノベーションをお考えの方は、伝統構法による耐震診断・補強設計を行える設計事務所や建設会社を探すことをおすすめします。
くれぐれも、安易に、
「土壁をとって、筋かいをつけましょう」
などと言う営業さんには、注意してください!(笑)
どうか、早まらないでください。
大切な古民家を残すために。
(第2回につづく)