歴史を重ねた古材には、不思議とほっとする魅力があります。
黒光りする梁の風合い、手に触れたときのあたたかさ。
年月を経て深みを増した木肌は、新しい素材では決して出せない味わいです。
今回は、そんな古材の魅力を活かしながらも、
現代の暮らしにフィットするインテリアを実現した古民家再生の実例をご紹介します。
この空間は、かつて農機具が整然と並ぶ農機具小屋でした。
今では、家族が集うあたたかな14帖の居間。
格子の引戸は、
「視線を遮りつつ、外の光を取り込みたい」というご要望から採用。
新材の色合いを古材に合わせることで、新旧材が全く違和感なく混在する空間になりました。
「ハウスメーカーや工務店にも相談したんですが・・・
この家の価値をわかってもらえないように感じてねえ」50代のご夫婦が来社されました。
築80年の古民家は、大黒柱はケヤキの30cm角柱、建具の上には高さが40cmを超える松の差し鴨居、
踏み天井には幅30cm以上の松の一枚板が、歴史を経て黒光りしていました。
続きの和室と縁側は、使い勝手の良い33帖のリビング・ダイニングに改修。
和室に使われていた欄間はそのまま残し、襖紙は市松模様にお色直し。
モダンで現代の暮らしにマッチした空間になりました。
ここはかつて、裏庭まで続く玄関土間でした。
土足で行き来していた空間に桧の床板を張り、6帖の玄関と玄関ホールを造りました。
天井は改修前のまま。
以前の名残を残しつつ、温もりのあるお迎えの場へと生まれ変わりました。
菅野企画設計では、古民家のもつ魅力はそのままに、
現在の暮らしには欠かせない居住性能と、耐震性を兼ね備えた
古民家再生・リノベーションをご提案します。
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