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2019.8.20

日本建築の外観の見栄えを左右する雨樋、その種類と使い分け(川島)

梅雨が明け、日本列島に本格的な夏が到来しました。

今年の梅雨もたくさん雨が降りましたが、やがて台風シーズンがやってきます。

そんな時に、最も活躍してくれる建築部材が雨樋です。

屋根に落ちる雨水を軒先で受ける軒樋、その水を集める集水器(アンコ―)、雨水を排水管に流す竪樋で構成される雨樋は・・・

 

実は、建物の外観の見栄えを左右する部材でもあります。

実例で、雨樋の種類をご紹介します。


写真の建物では、道路側(茶色)とそれ以外(黒色)で雨樋を使い分けました。

道路側に使ったのはステンレス製(銅メッキ)の樋で、建材メーカーの既製品です。

風合いが和風建築に似合う上に、芯材がステンレス製なので、高い耐久性が期待できます。

また、銅メッキの上からさらに保護塗装とフィルム保護されているので、銅が酸化して変色することもありません。

その他の屋根には塩ビ製の樋を使いました。
加工しやすく安価である為、最も多く使われる樋ですが、最近は鉄製の芯材が入っているので、耐久性も向上しています。

塩ビ製は成型加工しやすいので、特に軒樋には様々なデザインの商品が用意されています。

 



 
写真の建物には、製作雨樋を使いました。

屋根面が大きいため、既製品の軒樋では大量の雨を受けきれない、
既製品の軒樋では華奢に見えてしまうという二つの理由からです。

表面は銅板製ですが、その中にステンレス製の樋を仕込み・・・酸性雨で穴が開かないように、二重構造になっています。

経年変化で緑青がふき、風合いを楽しむこともできます。

 


使用頻度は少ないですが、竪樋に鎖樋を使うこともあります。

写真は、大屋根から下屋根への竪樋に採用しています。

様々な種類があり、和風建築に似合うとはいうものの・・・
強い風雨を受けて鎖が揺れたり雨を飛び散らせてしまうことがあるので、使用箇所には注意を要します。

 



 
最後に紹介するのは“雨落ち”です。

軒下に雨水溝を設け、砂利を敷きこむことで水跳ねを軽減します。

軒樋を設けないので、日本建築の見所である軒先をすっきりと見せることができます。

また、軒樋に枯葉が詰まる心配がないので、周辺に樹木が多い場所には向いています。
 
 

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