スタッフBlog

2018.8.21

菅野企画設計オリジナルデザインの「透かし彫り欄間」はいかが?(川島)

2018.8.21

Category: 知って得する和の技

和風建築に彩りを添えるもののひとつに、欄間(らんま)があります。

欄間とは・・・
建具の上の鴨居と天井の間に設けた開口部で、採光や通風を確保したり、部屋を装飾する建具を入れて楽しみます。

装飾欄間には、彫刻をあしらったもの、格子を密に入れた筬欄間(おさらんま)など、様々なデザインがあります。

 
菅野企画設計が過去にデザインした和風建築の中から、欄間のいくつかをご紹介します。



和室境に「筬欄間(おさらんま)」を入れました。シンプルですっきりしていて、飽きの来ない定番の欄間です。
隣の和室の天井がうっすらと透けて見えるので、柔らかく部屋を繋なげてくれます。

一方、廊下と和室境の欄間には障子を建て込みました。




ステンドガラスの欄間です。
アンティークガラスとエッチングガラスの組み合わせ。楕円のガラスには、雲の図柄がエッチングされています。

 
次は、「透かし彫り欄間」の実例をいくつかご紹介します。

「透かし彫り欄間」は・・・
図柄を切り抜いた薄い板を欄間に嵌め込み、光の透け感を楽しみます。




このお宅は、お庭に、とてもきれいな藤棚をお持ちだったので・・・
欄間に、藤の花をあしらいました。



この宅は海が近く、潮の香りがしたので・・・
波の上で網を打つ漁夫をあしらいました。





お寺の本堂と廊下境の欄間です。
「この世の無常を表現した図柄を」という住職の要望にお応えして・・・

「木の枝にとまったフクロウを狙う鷹」を透かし彫りにして嵌め込みました。




「梅の枝とつぼみ」を透かし彫りにして入れた欄間です。鍵の手方向の欄間は、つぼみがほころび、花が咲いています。
 

ご紹介した透かし彫りの欄間・・・
実は、所長の菅野がひとつづつ原寸サイズで、図柄を描いています。

時には、担当スタッフが「自分で描いてみなさい」と言われ・・・オリジナルで描いた図柄を菅野に手直ししてもらうこともあります。先ほど紹介した「フクロウと鷹」は、そのひとつです。



そんなわけで・・・
菅野企画設計がデザインした和風建築の透かし彫りには、同じデザインはひとつもありません。

世界にひとつしかない手づくりの欄間は、お客様に大変好評です。

菅野企画設計ではこれからも、和風建築の良さを活かしたデザインを手がけていきます!

記事一覧