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2023.1.5

区画整理で古民家解体?!曳家という方法があります。

「家が都市計画道路にかかってしまったんです。生まれ育った家なので、何とか残したいと思って。
せっかくなら、古民家再生の実績がたくさんあって、信用できる設計事務所にお願いしたい」と、
60歳代のご夫婦が来社されました。

愛知県一宮市に建つこの民家は、築74年の2階建て。
床面積は307.73㎡(約93坪)。
建物が建っている範囲が、ほぼ計画道路に組み込まれてしまいました。




そこで、「曳家」を行い新たな敷地に建物を移動させる方法をご提案しました。
曳家とは、建物を解体することなく移動させる工法です。


元々は石場建(礎石の上に柱が直接建つ建物)の民家でしたが、
軟弱地盤だったこともあり、曳家を行うにあたり計画地には鉄筋コンクリート造のべた基礎を設けました。

 

曳家を行うためには、まず「ジャッキアップ」を行います。
鉄骨材を柱下部に垂直に固定し、鉄骨下にジャッキを据えます。
それを建物各所に配置し、徐々に建物を持ち上げていきます。



鉄骨で固定するのは、なるべく建物本体を傷めないようにするためです。

慎重にジャッキアップしていき、建物下に枕木を差し入れていきます。



新しい基礎の立ち上がりより高い位置までジャッキアップができたら、
移動させるためのレールと車輪を取り付け、徐々に移動させていきます。



移動距離が長い場合には、枕木とレールを移動しながら建物を動かしていきます。



先に作ってあった基礎の上に建物をジャッキダウンさせれば、曳家は完了です!
 


建物全体ではなく、一部分だけ残して曳家を行う・・・ということも可能です。

「この部分は父が拘って作った建物なので残したい。」
名古屋市の寺院では、400㎡の建物のうちの55㎡だけ曳家を行い新築建物に組み込むという工事を行いました。
この場合には、新しく作った基礎の上に曳家を行い、その後に新築部分の建て方を行っていきました。


 

曳家工法は、思い入れのある建物を残していく手段のひとつ。
建て替えしかない・・・と決断する前に、ぜひご相談ください!

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