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2023.1.24

古民家のリノベーションは、適切な順序で行うのが肝心です!(福田)

「古民家の耐震性をあげる!」と言っても、新たに耐震壁を入れるだけでは不十分です。
具体的にどのような工事が必要か、簡単な流れをご紹介します。



頭でっかちな屋根を軽く

築80年超といった古民家の屋根瓦は、ほとんどが土で葺かれています。
瓦を葺く際に大量の葺き土を使用しているので、屋根が重く耐震性に劣ります。
地震時は、重さに比例した加速度が建物に加わるからです。



↑瓦を取り外した状態。土で葺かれています。

そこで、土を取り除いてから瓦を乾式で葺きなおして、屋根を軽くします。
例えば、屋根面積100㎡の屋根の場合、土葺きから乾式にすると、その重量差3t超!



↑乾式で瓦を葺きなおし。この後、野地板の上に防水シートを敷き込みます。

瓦を土葺きから乾式にすることの重要性がおわかりいただけると思います。



身を軽くしたら建物の傾きを補正

頭が軽くなったら、新しい耐震壁で構造体を固める前に、建物の傾きの矯正「建て起こし」を行います。

耐震診断調査で判明した傾き具合により、
・ワイヤーウィンチを使って柱や梁を引っ張り起こす方法
・部分的にジャッキアップする方法
など適切な方法を検討し実施します。



少しずつ引っ張り、クセのついた柱・梁の戻り具合や建物各部に異常が生じていないかどうか・・・
様子を見ながら慎重に行います。



補強材を追加して、身を固める!

さて、太い柱や梁が入っていても、床・天井・屋根のような「水平面」をしっかりと固めてあげなければ建物は地震に負けてしまいます。


↑ 四角い箱の「フタ」を外すと、変形しやすくなるのと同じ構造です

このような「水平面の強さ」のことを、「水平剛性」と言います。
水平剛性を確保することで建物が一体となって、地震に抵抗します。




例えば、火打ちは水平剛性を担う構造体の一つです。


↑梁と梁をつなぐ火打ちを施工

あるいは、古民家で時折見られるのが、
田の字の和室部分と縁側部分が垂木だけでつながっている、ブラブラ状態の構造。
こういう時は和室の梁と、縁側の桁を横架材で繋ぐ、これが肝心です。

 

耐震調査の問い合わせをいただき、お客様にお話しを伺うと「屋根瓦は数年前に改修済み」なんてことも。
耐震改修は、余計な出費をなくすためにも、適切な順序で工事を行うことが重要です。

耐震改修を思い立ったら、まずは弊社までご相談ください。
あわせて「完成までの流れ」もご参考にしてみてください。

興味のある方は、ぜひお問合せください。
(お問合せ・資料請求はこちら

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