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2024.6.4

名古屋市の日蓮宗 大光寺で本堂新築落慶法要が厳修されました(前嶋)

2024.6.4

Category: 本堂新築

名古屋市の日蓮宗 大光寺で本堂新築落慶法要が厳修されました。
多くの随喜寺院と檀家の皆様が参集し、本堂は満席になりました。

本堂・客殿・庫裡全伽藍の建て替えにとどまらず、山門や塀の改修工事も伴う大事業でした。

2019年7月にご相談を受けてから約5年。
多くの方々のご協力のもと、無事にこの日を迎えることができ…
さまざまな出来事が感慨深く思いだされます。

今回、施工を担当してくれたのは愛知県江南市の(株)アイチケン。



△直径42cmの欅の丸柱が圧巻です。両脇の格子も耐震壁として活用しています。

間口5間半×奥行8間の長方形の本堂ですが…両側の1間幅の廊下も本堂の一部として使えます。
位牌堂は御宝前の奥に配置しました。

高い耐震性能と使い勝手の良い間取りを追求!
本堂の内陣・御宝前の天井高さは5.15mで、ケヤキの丸柱と虹梁、太い化粧垂木は迫力満点です。




△本堂正面:向拝の龍の彫刻は井上進一氏の作 右手奥は書院、客殿の大玄関

変形の宝形屋根の下に裳階(もこし)を設けました。
銅板一文字葺きで緩勾配、優雅な軒ぞりの屋根をデザインしました。



△本堂側面:宝珠は内陣の上に据えました


仏具を担当してくれた(有)京都唯心庵と、仏具の配置や高さ、照明の当て方を何度も調整。
見ごたえのある荘厳になりました。



△本尊はガラス戸の奥にお祀りしましたが、反射防止ガラスを採用したため、照明の反射が気になりません。


造園工事は愛知県稲沢市の櫻井造園。
境内全体の造園計画を一緒にまとめました。
植栽は、四季折々の変化を楽しませてくれる草木で構成しました。



△本堂の腰窓から眺める中庭:窓の高さ、照明計画などを綿密に打ち合わせしました。

各分野のプロが知恵を出し合い、後世に誇れる伽藍を造ることができたと思います。
歳月を重ねて、変化していく姿も、また楽しみです。

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