曹洞宗 康勝寺 客殿・庫裡新築 住職からご相談を受けたのは2013年末でした。当初は、副住職家族との二世帯住宅を計画され、ハウスメーカーや設計事務所に相談されたそうです。しかし、将来を見据えた伽藍計画の必要性を考え、寺院建築の実績が多い弊社に声をかけてくださいました。 ■愛知県稲沢市 ■施工/有限会社橋本淳総合建築■木造二階建て■床面積/288㎡(87坪)■2016年11月竣工 屋根は切妻でいぶし瓦葺き。 本堂に隣接し、副住職宅とは廊下でつながっています。 写真の黒い引き戸が入口で、花頭窓は寺務室の窓です 玄関は15畳の広さがあります。 湾曲した落とし掛けの下は飾り棚に見えますが・・・ 実は、中央に引き戸があり、住職宅の入り口が隠れています。 正面向かって右の引き戸を開けると衣装室、寺務室が続いています。 左側に進むと、本堂に至ります。 飾り棚がたくさん設けられていて・・・ その場にふさわしい仏教神が祀ってあり、 住職の宗教的信念と遊び心が溢れています。 式台と床には桧の無垢材を張りました。 玄関は13畳の広さがあります。縦格子を隔てて男女別の東司が面しています。 客殿は10畳の二間続きです。 東側の障子から十分な光が差し込みます。 天井は棹縁天井です。 部屋境の欄間は、板欄間で、オリジナルデザインの龍を透かし彫りにしました。 客殿の南側に9畳の応接室を設けました。 客殿境には、旧伽藍に使われていた襖を建て込みました。 東側の地袋は、板垂れ壁に花頭を切り抜いて・・・ お寺らしい飾り棚として利用しました。 客殿と廊下をはさんで床の間付きの8畳があります。 長さ4.5mの乾式柱状地盤改良を105本施工しました。 橋本淳総合建築の工場を訪ね、木材検査を行いました。含水率の低い木材を揃えてくれました。 桧、杉、松など日本の木をふんだんに使って造りました。 耐震強度の高い建物を造るため、筋交い、補強金物の位置、取り付け方を現場で丁寧にチェックしました。 庫裡は高気密高断熱仕様の設計です。高い断熱、気密性能を確保し、快適な住環境を造ります。 本堂にて、落慶法要が厳修されました。多くの檀家がお祝いに参集しました。 ▲大きい写真にポインタをのせると白い矢印が出ます。クリックすると次の写真に移動できます。 ▲小さい写真をクリックすると、該当写真が拡大写真として表記されます。 一覧に戻る