真宗大谷派 阿弥陀寺 書院・庫裡新築 阿弥陀寺は旧美濃街道に面しています。この道には今でも、歴史を経た民家が立ち並んでいます。しかし、道幅の割に交通量が多いという困った現実も。旧庫裡は道路に接して建っていたため、向かいの駐車場からお年寄りが道を渡るのは危険でした。そこで、境内側にも駐車場を確保したいというご希望でした。 ■愛知県清須市 ■施工/株式会社 中村社寺■木造2階建て■床面積/213平方メートル(約64坪)■2013年竣工 道路側に3台分の駐車場を確保。石柱、ステンレス製の門扉、瓦葺きの袖塀そして石畳を新築しました。地蔵堂の前には、安全にお参りできる空地を確保しました。 経文付き鬼瓦、幅広の破風板、懸魚、蟇股、花頭窓をあしらい、お寺らしい外観をデザインしました。周辺の民家に倣い、1階の窓外にたて格子を設えました。 参道から本堂が見通せるように、本堂側は平屋建てに。玄関へは石敷きの参道とスロープで上がれます。参道側の窓には花頭窓を設えました。2階の格子の中は物干し。屋根のガラス瓦からも光が入ります。 玄関を入ると、仏像がお客様を迎えます。隣は、宝物棚になっています。仏像に向かって左が庫裡(住宅)、右が書院につながっています。 玄関の天井は杉のね板の網代張りです。 宝物棚が面する廊下の突当りが便所、その手前をクランクして進むと、本堂に至ります。廊下の宝物棚の向うは、本棚。機能的、効率的に収納ができます。廊下の右側が書院です。 8畳+6畳の書院です。おしゃれな欄間は旧伽藍の再利用です。椅子席で使うので床はカーペットタイル敷きです。 襖には、旧伽藍の引手を再利用しました。 寺族用の内玄関を設けました。引き戸の中は機能的な下足入れに利用。 玄関ホールの隣接して、寺族用の休憩室を設けました。 地盤改良は天然砕石パイル工法を採用しました。直径40cm×深さ3.75m×45か所の穴に砕石を入れ、締め固めました。 現場で、基礎の鉄筋の径、ピッチなどを確認。配筋検査を行いました。 住職に立ち会っていただき、使用木材の検査を行いました。 檀信徒、工事関係者が参集し、上棟式が厳修されました。 ホールダウン金物、接合金物など、補強金物の種類、取り付け方をひとつひとつ検査しました ▲大きい写真にポインタをのせると白い矢印が出ます。クリックすると次の写真に移動できます。 ▲小さい写真をクリックすると、該当写真が拡大写真として表記されます。 一覧に戻る