完成ギャラリー

耐震補強耐震補強

真宗大谷派 諦聴寺 本堂耐震改修

2021年の春に連絡を受け、お寺に伺うと・・・
「新型コロナウィルスの影響で、お寺での法要を中止しているんです。
こういう時を利用して、本堂の耐震工事ができたらと思います」と住職。

実は・・・
大手ゼネコンに相談したところ、現況調査の見積りがあまりにも高額だったので迷っていた。
そこに、菅野企画設計のDMが届いたとのこと。

早速、耐震診断を依頼されたので、現況調査を行い、耐震診断報告書を提出しました。
ご相談を受けてから2か月後の6月には設計契約を締結していただき、10月に工事着工。
そして、10ヵ月後の2022年8月に本堂・書院の耐震改修工事が完了しました。

境内は新宿駅から徒歩20分で、防火地域に指定されています。
木造の本堂は、今ではもう建てられない貴重な宝物。

「これからも修繕しながら大切にしたいと思います」と住職。

 
  • ■東京都渋谷区
  • ■施工/松浦建設株式会社
  • ■木造平屋建て
  • ■床面積/166㎡(50坪)
  • ■2022年8月竣工
  • 都心とは思えないほど緑豊かな境内。大きなクスの木には、施工上悩まされました。
  • 【改修前】本堂の瓦は土葺きでした。外壁の漆喰も汚れていました。
  • 屋根瓦を乾式で葺き替え、外壁の漆喰も塗り変えました。
  • 【補強前】内陣と余間には、全面金箔が貼られています。
  • 金箔に壁を傷つけないように、できるだけ小屋裏や床下で補強しました。
  • 廊下境の壁を格子壁で補強しました。桧製で美しい上に、堂内の採光にも役立つと好評です。
  • 現況調査は、社内スタッフ4人が2日がかりで行いました。
  • 工事が始まる前に常時微動測定を行いました。補強後にも測定して、補強の効果を確かめました。
  • 余間の外壁側に、金地の襖絵が嵌めこまれています。
  • そのため、外壁の外側から格子壁を取り付けて耐震補強。その上に下見板を張りました。
  • 建て起こしを行いました。傾いた柱を矯正してから壁の補強を行いました。
  • 天井裏の土壁を補修しています。厚みを確保して、耐震力を向上させました。
  • 【補強前】瓦の下には大量の土が載っていました。
  • 本瓦風の桟瓦をビス止めで葺替え。屋根を軽量化しました。
  • 床下にも、土壁や格子壁を設置しました。完成検査を行い、住職にも確認してもらいました。

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