完成ギャラリー

納骨堂、山門、鐘楼など納骨堂、山門、鐘楼など

真宗大谷派 法通寺 納骨堂「法縁廟」新築

納骨堂新築のご相談を受け、初めて法通寺へ伺ったとき、太子堂の宝形屋根が印象に残りました。
肘木で軒を深く持ち出し、化粧垂木が美しい化粧軒裏。
さらに、棟の上には九輪塔が載っていました。

納骨堂は太子堂を撤去した跡地に建てる予定だとお聞きしたので、
「この屋根は是非、残しましょう」住職に提案しました。

ところが、見積りを取ってみると、思いのほか工事費が高くつくことがわかりました。
しばらく住職は悩んでおられましたが・・・
「残さないと、菅野さんに設計をお願いした意味がないですよね」と、再利用することを決断してくれました。

完成した納骨堂を見ながら「残してよかったと思います」住職からうれしい言葉をいただきました。
  • ■愛知県常滑市
  • ■施工/株式会社 片岡工務店
  • ■木造平屋建て
  • ■床面積/約63㎡
  • ■2022年9月竣工
  • 納骨堂は5m×13.7m。敷地は本堂と鐘楼、道路に挟まれています。切妻屋根が玄関です。
  • スロープは納骨堂を経由して本堂に上れます。階段の脇に常滑焼の狛犬が鎮座しています。
  • 旧太子堂の宝形屋根を修繕して、再利用しました。
  • 夜はライトアップされ、宝形屋根が浮かび上がります。
  • ご本尊に旧太子堂の聖徳太子像をお祀りしました。
  • 太子像の背面には六字名号をエッチングしたガラスを嵌めこみました。
  • 解体撤去した太子堂は二層屋根でした。二層目の宝形屋根はとても凝った造りでした。
  • 太子堂の前には、表情豊かな常滑焼の狛犬が鎮座していました。
  • 太子堂の二層目の屋根を丁寧にレッカーで下ろし、境内に仮置きしました。
  • 敷地の中に強度の足りないところがあったので、表層地盤改良を施工しました。
  • 土足利用の土間の下に断熱材を敷き込みました。頑丈な基礎の上に建物を組み上げました。
  • 新築の屋根の上に旧太子堂の宝形屋根と九輪塔を固定しました。
  • 上棟式が厳修され、片岡工務店による工匠式も行われました。
  • 納骨堂を経由して本堂に至るスロープを新設して、誰でも参拝できる本堂になりました。
  • 菅野企画設計が納骨壇を納入しました。予約希望者が増えてきたら、納骨壇を追加納入させてもらいます。

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