完成ギャラリー

木造伽藍木造伽藍

法華宗本門流 大本山光長寺 塔頭西之坊 全伽藍新築

愛知県一宮市の真光寺をご覧になり、
「玄関ホールの接待カウンターは魅力的だと感じます。それに、菅野さんの設計は、とても使いやすそうだと思いました」と、声をかけてくださいました。

ところが、募財の時期が運悪く新型コロナウィルスの感染拡大と重なり・・・先行きを危ぶみました。

しかし、住職と建設委員の皆様がひるまず事業を推し進め、
また、伝統的建築に優れた松浦建設株式会社と地元の大岡建設工業株式会社が協力して施工に当たってくれたおかげで、大事業が円成しました。
  • ■静岡県沼津市
  • ■施工/本堂:松浦建設(株)客殿・庫裡・位牌堂:大岡建設工業(株)
  • ■本堂・位牌堂:木造平屋建て 客殿・庫裡:木造2階建て
  • ■床面積/本堂:約200㎡ 客殿・庫裡:約470㎡ 位牌堂:約60㎡
  • ■2022年8月竣工

ご住職に聞くお客様の声

  • 山門をくぐると、正面に本堂、左手に客殿・庫裡棟、右手に位牌堂棟が並びます。客殿の前には境内を一望できる屋根付きテラスを設けました。
  • 本堂は入母屋造りで銅板の一文字葺きです。桧皮葺きの優雅な軒線を再現するため、二段軒付けで設計しました。
  • 国宝長弓寺本堂を参考にして、桧皮葺きの優しい箕の甲を銅板葺きで実現しました。
  • 本堂は間口6.5間×奥行6.5間、外陣は39帖のカーペット敷きです。内陣と外陣境には直径33cmのケヤキ柱を立てました。虹梁の唐草彫刻は、旧本堂に倣い、波をモチーフにデザインしました。
  • 御宝前の天井は折り上げ格天井で4.7mの高さ。2代前の本堂から伝わる宮殿を造り付けで再利用しました。
  • 塔頭は光長寺本堂に向かう桜並木の参道に面して並んでいます。客殿・庫裡の切妻屋根の妻面が塀越しに見えます。
  • 玄関の土間は23帖の広さ。カウンターと休憩スペースを設けました。カウンターの下にシンクと冷蔵庫を仕込み、お客様への接待、談笑の場を創りました。
  • 土間は屋根形状を活かした斜め天井、杉板を張りました。土間に隣接して、土足利用の6帖の応接室を設けました。
  • 客殿は42帖のカーペット敷き。机と椅子で72名が利用可能です。可動間仕切りで二部屋に仕切ることができます。物置と配膳室が隣接しています。
  • 位牌堂の玄関の屋根は、富士山をかたどった切妻屋根です。
  • 位牌堂は約57㎡の広さ。中央に日蓮聖人をお祀りし、両側に位牌が整然と並びます。
  • 本堂の地盤に黒ボク土が含まれていたため、小口径鋼管杭Φ140mm×6mを98本施工しました。その上に高耐久性コンクリートの基礎を造りました。
  • 屋根や軒の反り、破風の曲線など、設計図に基づて棟梁に原寸図を描いてもらい、微調整を行いました。
  • 住職に石川県能美市の松浦建設の工場まで足を運んでいただき、木材検査と加工検査に立ち会っていただきました。
  • 新型コロナウィルス感染拡大の影響で、参加者を絞っての上棟式が厳修されました。工匠式では、参加者全員で棟木を納める曳綱の儀を行いました。

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