完成ギャラリー

耐震補強耐震補強

日蓮宗 本覚寺 本堂耐震改修

土壁や木軸の粘りを活かす伝統構法による耐震補強をご提案しました。
「このお堂の持つ力を最大限に生かした補強をします」とお話しすると・・・
「先人の思いを引き継いでくださるのは本当にうれしい」と住職。

境内の背後に山が迫っており、雨水が床下に侵入しているようでした。
そこで、側溝を設け排水の工事も行いました。
  • ■岐阜県揖斐郡
  • ■施工/株式会社中島工務店
  • ■木造平屋建て
  • ■床面積/223㎡(67坪)
  • ■2015年竣工
  • 入母屋造り屋根ですが、変則的な箕の甲の納まりになっていました。
  • 本掛け瓦を使った箕の甲、降り棟と本格的な入母屋造りの構えになりました。
  • 正面と側面は全てガラス窓で、耐震壁がありませんでした。
  • 破風板を取り替え、懸魚で飾りました。妻壁には木連格子を組み込みました。
  • 正面の両隅に耐震壁を新設し、花頭窓と下見板ササラ子押えで飾りました。痛んでいた垂木・軒板も取り替えました。
  • 浜縁、高欄は湿気を帯び、脆くなっていました。
  • 浜縁回りをすべて取り替えました。
  • 本堂内の照明をスッキリ格天井に埋め込みました。
  • 土葺きの瓦を撤去しました。
  • 床下には防湿用の土間コンクリートを打ちました。腐っていた柱脚は根継ぎしました。
  • 柱の足元を土台、足固めで二重に固定しました。
  • 建て起こしを行い、柱の傾きを矯正しました。
  • 土壁と同じ粘り力を発揮する荒壁パネルを使って耐震壁を作りました。
  • 鉄筋のブレースで水平方向の剛性を高めました。
  • 屋根瓦をビス止めで葺き直しました。屋根の軽量化は耐震に有効です。

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