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2017.10.10

東京都練馬区 浄土真宗 真龍寺 全伽藍新築工事着工(前嶋)

2017.10.10

Category: 本堂新築



東京都練馬区の 浄土真宗本願寺派 真龍寺様 の本堂伽藍 新築工事 がいよいよ始まります。
本堂、客殿、庫裡建て替えのご相談を受けたのは、2015年の11月。
 
「伝統的な木造本堂が希望です。でも、規制が厳しい地域だと聞いているんですけど・・」と住職。
 
調べてみると・・・
開発申請、中高層条例、都市計画道路などクリアしなければならない法令が多い上に・・・
境内は建築基準法の準防火地域に指定されており、接している道路の幅が4m以下と狭いなど・・・
確かに、木造本堂を造るためには高いハードルがありました。




しかし・・・
住職の希望される木造本堂を実現するため、役所との協議を進めながら、いろいろな方法を模索しました。

そして・・・
間取りや外観を工夫することで、面積や棟高さなどを調整し、木造本堂が可能な案にまとめることができました。
ちなみに、本堂だけでなく、客殿や庫裡もすべて木造です。

心配された工事費も、仕上げや設備にメリハリをつけて・・・昨年12月に、石川県能美市に本社を構える松浦建設(株)と工事契約を締結しました。
 




その後、木材の調達を進め・・・
今年の6月には、住職ご夫婦と建設委員の皆様に松浦建設の本社工場まで足を運んでいただき、木材と屋根反り、軒反りの原寸図を確認していただきました。

「ここにある大きな木は、すべてうちの伽藍で使うの!?」

「はい、すべて真龍寺様の材です。でも、これはほんの一部ですよ(笑)」に、驚きを隠せない皆様。

この後、9月にも菅野と本社を訪ね、木材検査を行いました。




次に、原寸図を見ていただきました。

工場の2階が原寸場になっていて、床一面に敷き詰められたべニア板の上に、屋根反り、軒反り、破風板の実物大の絵が描かれています。


この原寸図は、棟梁が設計図に基づき描き、それを菅野がチェックし、手直し済みです。

「曲線をほんの数センチ変えるだけで、屋根の印象が大きく変わるんですよ」と説明すると

「こうやって丁寧に本堂を造ってもらえるなんて、本当にうれしいなあ」は住職。



△現本堂

そして・・・
10月に入った先日、工事監督とお寺に伺い、住職と三者で着工前打合せを行いました。

「しばらく時間が空いてしまったので、忘れているところも多々ありまして(笑)」と住職。
「工事が始まったら、現場で定例会議を開いて、ひとつひとつ確認していきますので大丈夫です」
「そうですか。よかった(笑)」

15日に、現本堂での最後の報恩講が行われ、11月から、いよいよ解体工事に入ります

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