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2017.5.2

大阪市の黄檗宗 自敬寺本堂。手すりにエッチングガラス(菅野)

2017.5.2

Category: 本堂新築

大阪の黄檗宗 自敬寺様の本堂を造っています。

鉄骨二階建ての伽藍で、本堂は2階に配置。
本堂の東側と南側の一部に広いテラスを設け、屋外階段でアプローチします。




「テラスと屋外階段の手すりはどんなデザインにしましょう」
「本山に倣って、卍崩しにできるとうれしいなあ」は住職。

しかし・・・
木製では傷みやすいし、ステンレス加工では高価な上に親しみがわかない。

そこで、思いついたのがエッチングガラス。アルミ製の手すりに、卍崩しをエッチングしたガラスを嵌め込む。


 

「卍崩しだけでは面白みに欠けるので、龍や鳳凰を彫りこんだらどうでしょう」
「それなら、摩伽羅を入れてほしいなあ。本山の三門に載っているのはシビではなくて摩伽羅なんですよ」

 
工事が始まり、エッチングをお願いする中日ステンドアートとデザインの打ち合わせに入りました。

何度もやり取りをしているうちに・・・
「すいません。龍と摩伽羅は、社内のデザイナーではうまく描けないので、菅野さんお願いします」




エッチングガラスは計37枚になります。
そのうちの一枚がお寺に納入されました。

「ディテールを細かく彫るのではなく、拓本のような感じに仕上げてほしい」
そう伝えておきましたが・・・思い通りの出来上がりです。

卍崩しは、住職と寺族のお好みで、茶系の色で仕上げました。 


 

エッチングガラスが全て嵌め込まれると・・・
一対の龍、それを挟むように摩伽羅、鳳凰、37枚が並ぶ様子を想像するとワクワクします。

現場では先日、外部足場が外れました。
いよいよ最後の仕上げが始まります。完成が楽しみです。

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