日本の木材をふんだんに使い
人が和み、そして集う、
和みの舎。

和みの舎和みの舎

小田急電鉄 片瀬江ノ島駅新築工事

見どころ満載!
伝統的かつ個性的なデザインの駅舎。
2020年竣工 神奈川県藤沢市
■駅舎の施工/清水建設株式会社

旧片瀬江ノ島駅は「竜宮城」として、長く親しまれてきました。そのため小田急電鉄は駅舎を建て替えるに当たり「竜宮城」のイメージを継承するとともに、社寺建築の伝統技術を駆使した本格的な日本建築にすることを決め、光栄にもそのデザイン担当に選ばれました。
「神社やお寺ではないのだから、幅広い世代の方に親しんでもらえる駅舎を提案して欲しい」との希望を叶えるべく、斬新な「竜宮城」を提案しました。
また、幸いにも、装飾類の企画制作を依頼されたため、見どころ満載の駅舎を完成させることが出来ました。

  • 正面に竜宮門、その後ろに回廊、さらにその後ろにコンコース棟。日本建築独特の屋根が重なり連続する外観です。屋根はチタン葺き、がに股の袴腰(はかまごし)は匠たちの高度な技術で実現しました。感謝!
  • 上空から見た明け方の風景。
  • 改札口の前から竜宮門を望むと、日本建築ならではの屋根、装飾を楽しむことができます。
  • 日が暮れると、竜宮門がライトアップされ、刻々とその表情を変えます。
  • 竜宮門の軒先を見上げると、その複雑な曲線の絡み合いが楽しめます。伝統のデザインを使いながら、楽しく美しくを目指しました。
  • 竜宮門の屋根を見上げると、大棟には愛らしいイルカが踊り、唐破風の上から金の龍が鋭いまなざしで睨んでいます。イルカは銅板を叩いて成型し、龍はブロンズで鋳造。ともに金色に仕上げました。新潟県在住の彫刻家 菅野泰史(かんのやすし)さんに造ってもらいました。
  • 竜宮門のイルカは体を捻ってこちらを向いて笑っているようです。イルカのポーズは小田急電鉄の担当者と何度も打ち合わせを重ねて決めました。
  • 改札口を出て屋根を見上げると、3頭のイルカが競うように泳いでいます。躍動感あふれる姿です。
  • 唐破風屋根を支える菖蒲桁(しょうぶげた)を龍のふたつの頭が支えています。その上からもうひとつの頭が顔を出しています。
  • 竜宮門の左右に目をやれば、装飾壁の波の上に五頭龍の頭がひとつずつ・・・竜宮門の三つの頭をあわせると「江嶋縁起」に登場する五頭龍(ごずりゅう)の全ての頭が姿を現しています。
  • 夕刻になると竜宮門がライトアップされ、幽玄な姿に変わります。その色は刻々と変化し、窓には二人の天女が浮かび上がります。ガラスのエッチング着色された天女の下絵は神奈川県在住の日本画家 石原七生(いしはらななみ)さんに描いてもらいました。
  • 正面から見て左側の天女は雲の上から微笑んでいます。この窓と直角の壁に設けた窓を見ると、雲の文様が描かれています。「江嶋縁起」によると、五頭龍は天女にひとめ惚れ、天女の諭しにより悪事をやめたとか。
  • 正面から見て右側の天女は波の上から微笑んでいます、この窓と直角の壁に設けた窓を見ると、波の文様が描かれています。
  • 竜宮門の袴腰(はかまごし)に穿たれた花頭(かとう)を潜り見上げると、伝統的な格天井。そして、竜宮の使いのウミガメが輪を描くように泳いでいます。
  • ウミガメは木曽桧から彫り出しました。4頭がまちまちのポーズで泳いています。
  • 改札口からコンコースを見渡すと、ちょっと不思議な景色が広がっています。
  • コンコースの広さは約7.5m×18m、天井は屋根の形を活かした船底で、一番高いところは約7.5m。斜め天井の竿には神奈川県産の桧を使いました。江ノ島水族館提供の水槽の中で、クラゲが浮遊しています。
  • コンコースの天井、床から約6mの高さで五頭龍が暴れています。ケヤキの木彫刻は全長15mに及びます。このダイナミックな彫刻は東京在住の彫刻家 井上進一さんに彫ってもらいました。
  • 彫刻の厚さは18cm、16のパーツを現場で組み合わせ、完成しました。五頭龍は波の中から五つの頭を出し、荒々しく吠えています。
  • 五頭龍の目は金色、不敵に光っています。波の中、雲の中に蛸や亀、UFOなどなどが隠れています。駅舎を訪ね、探してみてください。

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駅舎内の装飾類は、
3人のアーティストと
コラボレーションしました。

彫刻家 井上 進一彫刻家 井上 進一

彫刻家 井上 進一Inoue Shinichi

富山県井波町で5年間修業した後、井上木彫刻工房に入所。後藤流の父の元で修業を重ね、主に寺院彫刻を制作。

彫刻家 菅野 泰史彫刻家 菅野 泰史

彫刻家 菅野 泰史Kanno Yasushi

愛知県立芸術大学大学院修了。
新潟県長岡市のHibari-sya〈雲雀舎〉主宰。展覧会の企画、及び、彫刻造形物を制作。

日本画家 石原 七生日本画家 石原 七生

日本画家 石原 七生Ishihara Nanami

多摩美術大学で日本画を専攻。東京を拠点に個展・グループ展を開き、主に絵画作品を発表。

圓通福祉会 幼保連携型認定こども園
「広瀬こども園」 新築工事

廊下が楽しい!触感が楽しい!
トイレも手洗いも楽しい!
日本の杉をふんだんに使った
木造の「認定こども園」
2020年竣工 静岡県磐田市
■施工/コスモ建設株式会社
■木造準耐火
■床面積/約1273m²

2020年第14回キッズデザイン賞受賞

2018年6月、設計事務所4社によるプロポーザルコンペが行われ、設計担当に選ばれました。菅野企画設計だけが木造の提案だったそうです。
完成した園舎は「クジラのお腹」の遊戯室、遊び場にもなる廊下、洞窟や窪みもある絵本コーナー、開放すると168帖大の遊戯室としても使える4歳、5歳児室、園舎を囲む木のテラス、感触を刺激する枝つき丸太、自然素材の仕上げなどなど、楽しい仕掛けが満載です。
尚、新築に当たっては、以下の補助金を受けることができました。
〇幼稚園機能部:認定こども園施設整備交付金(文部科学省及び磐田市)
〇保育園機能部:保育所等整備交付金(厚生労働省及び磐田市)
〇磐田市の単独助成金

2020年第14回キッズデザイン賞受賞

  • 広瀬こども園はのどかな田園地帯に建っています。約2687㎡の敷地を有効活用し、園舎を園庭がL形に囲む配置です。
  • 2歳、3歳、4歳、5歳児室は杉と桧をふんだんに使ったテラス越しに園庭に面しています。 園庭には、木のブリッジ、築山も造りました。
  • 北側テラスに、高さ3.5mの枝つき丸柱を立てました。存在感抜群です。
  • テラスには15cm角の桧の柱が等間隔に並びます。床は3cm厚の桧節板、壁と天井は杉節板張りです。
  • 玄関で観音様がお出迎えします。右側の窓が事務室。廊下を右に進むとテラスへ。左は絵本コーナー、遊戯室につながっています。
  • 湾曲した廊下を利用して絵本コーナーを造りました。くぼみに座って本が読めます。壁の向こうに遊戯室が見えます。
  • 壁一面に本棚を造り付けました。その中に洞窟が!ここにも枝付きの丸柱。
  • 廊下も遊び場だ!幅が2.4mから1.6mに変化しながらテラスにつながっています。壁はすべすべのスタッコ仕上げ。園児室との境は強化ガラスを嵌めた見通しのいい引き戸です。
  • 廊下の壁が湾曲しています。だから、手洗いも曲線だらけ。職人の技で造りました。こども達にも手づくりの楽しさを感じてほしい。
  • 遊戯室の広さは約134㎡(81帖)、天井高は約6.5mです。屋根を支える構造材をクジラの肋骨に見立ててデザインしました。キャットウォークの手すりにはクジラの目?泡?
  • 遊戯室の天井を見上げるとこんな感じ。実はこの建物、木造なのに準耐火構造物なんです!
  • 4歳、5歳児室は遊戯室とワンルームにして使えます。その広さは168帖大!構造用集成材を使えば、木造でもこんな間取りが可能です。
  • 遊戯室と園児室境の可動間仕切りを閉めた状態。2階、縦格子の向こうが職員室です。遊戯室を見通すことができます。
  • 2歳児室の様子。園児室と便所が開放的につながっています。杉板を張った曲線の壁が楽し気です。
  • 3歳児室の様子。テラス越しにガラス戸から明るい光が入ります。太い柱が部屋の中にどーんと立っています。
  • 開放的な園児用便所。カラフルで遊び心が溢れています。洋便器のブースは木製で造りました。
  • 砕石を深さ2.25m×183本+2.5m×85本=計268本、杭状に注入した上に基礎を造りました。自然に優しい地盤改良です。
  • 枝付きの丸太を探して、奈良県まで足を伸ばしました。思い通りの丸太が見つかり一安心しました。
  • 構造には構造用集成材と無垢材を使いました。無垢材はヤング係数、含水率など一本一本検査しました。
  • ダイナミックな建て方風景。特殊な形状のトラス張りで遊戯室の屋根を支えています。

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