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2024.3.26

愛知県一宮市の真宗大谷派 即得寺で、築75年の客殿が生まれ変わりました(東松)

2024.3.26

Category: 耐震補強

愛知県一宮市の真宗大谷派 即得寺 客殿の耐震改修工事が完了しました。
工事は澤崎建設株式会社 一宮支店にお願いしました。

客殿は築75年、床面積が約225㎡(68坪)の木造平屋建てです。

以前は50畳の大広間と30畳の会議室として使われていましたが・・・
「檀家の皆様に広く使ってもらえる建物に改築したいんです」

住職ご夫婦と打ち合わせを重ね・・・
耐震補強も兼ねて、30畳の大広間、読書コーナー、ホビールーム、配膳室、応接室などを配置しました。



△瓦を葺き替えて軽量化し、玄関の間口を2.9mから3.6mに広げました。


△工事風景

客殿は、土壁を使った伝統構法です。
耐震補強は、土壁の粘りを活かす「限界耐力計算」に基づいて設計。
歴史を刻んだ木材を、できる限り構造とデザインに活かしました。



△玄関

1尺(30cm)角の太い柱は表面をクリーニング、ほぞ穴部分には埋木。
古材の存在感をそのままインテリアに活かしました。



△玄関に隣接して10帖の応接室を配置しました。

歴史を刻んだ太い鴨居と踏板天井を活かして、落ち着きのある雰囲気になりました。
左手の幅広の襖も、建付けを直し、ふすま紙を貼り替えて再利用しました。



△持ち送り


軒が下がっていたので、腕木を支える「持ち送り」を新設しました。
「持ち送り」は軒先の補強材ですが、お寺らしい見栄えに配慮したデザインです。


先日、プロのカメラマンに依頼して竣工写真を撮影しました。
近日中に完成ギャラリーにアップする予定なので、是非ご覧ください。

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