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2016.12.22

大阪市の黄檗宗 自敬寺の本堂新築、杭打ち工事が完了(伊藤知)

2016.12.22

Category: 本堂新築

大阪市 自敬寺様の本堂(鉄骨造2階建)新築工事が始まりました。

敷地は、淀川と神崎川に囲まれた地域にあります。
地質調査では、泥炭層が続いており、支持地盤である砂層は地下17mの深さにありました。

「昔は、このあたり一面沼地だったんですよ」と、調査結果に納得した様子の住職。

そこで、長さ17mの既成コンクリート杭32本で躯体を支持する構造に設計しました。




しかし・・・
敷地に至る道路の幅や形状の関係で、長さ17mの杭を現場に搬入できません。

そこで・・・
6m+6m+5mの杭を現場でジョイントすることになりました。

11月下旬、現場に杭が搬入されました。

現場に出向き、設計図通りの仕様・寸法であることを確認しました。




杭打設に先立ち、敷地の東西2か所で、試験堀りを行いました。

地盤調査で確認した支持地盤が想定通りの深さにあることを確認するためです。

設計通り施工しても、杭先端が支持地盤に達していなかったら・・・最悪、建物が傾く危険があります。

想定通り、17mの深さまで掘ったところで砂質の層が現れました。事前の調査で採取した土質サンプルを取り出し、同じ土であることを、実際に手で触って確認しました。


 

同時に・・・電流計測定記録を確認しました。掘削ドリルに流れる電流負荷の記録です。

想定深さを超えたところで、針が大きく左右に振れています。これは、支持層(締まった土質層)を通過する際に、ドリル駆動の負荷電流が大きく変動したことを示しています。

敷地の東西2か所ともに、設計通りの杭長で問題がないことを確認しました。

さらに、根固め液の配合検査も行いました。




これで、いよいよ杭の打設開始です。

そして・・・
全ての杭の打設が完了し、現在現場では・・・基礎の鉄筋工事が進んでいます。

これから工事監理は、鉄筋の配筋検査、コンクリート型枠の検査、コンクリートの受け入れ検査と続きます。

工事は、岐阜県大垣市に本社を構える(株)宇佐美組にお願いしています。寺院建築では、過去に、愛知県の西恩寺、西生寺を造ってもらいました。

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