設計日和 菅野企画設計の住まいのコラム

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愛知県江南市の平屋建て。築58年の古民家再生が完成!

2017.06.09  Category: 特集ページ

愛知県江南市の古民家改修工事が完了しました!

改修後      
「私の生家を耐震改修したいんですが・・・」
60代の男性が来社されました。
「今まで、いくつかの工務店に相談してみたんですが・・・古民家の耐震補強についてはっきり説明できるところがなくてねえ」

そこで、弊社が採用している「限界耐力計算」による耐震補強についてご説明しました。
土壁の粘りを耐震力に活かす、この補強方法に興味を示されたので、25万円の耐震診断をお勧めしました。
「限界耐力計算」による耐震補強は、国の文化財にも採用されている方法です。

早速、弊社スタッフが4人で調査に伺いました。

住宅は、築58年で、約47坪の木造平屋建て。間取りは田の字型。典型的な民家造りです。

柱は桧、梁は松で、質が良く、目立った腐食もありませんでした。
また、大工が充分手をかけた加工で、柱と梁は鼻栓や込栓でしっかりと結合され、継ぎ手の状態も良好でした。

壁は小舞下地の荒壁塗りで、柱は足固めや厚鴨居で固定されていたので・・・
予定通り「限界耐力計算」で耐震診断を行いました。

診断の結果・・・
・土葺の瓦を桟瓦葺きに葺き変え、軽量化を図ること。
・耐力要素(壁)を追加すること。
・揺れを受けたときに、建物が水平方向にねじれないように、火打ち梁などで水平剛性を高めること。

以上の工事を行えば、大地震に襲われても、倒壊を免れるという結果になりました。

この計算結果を踏まえた上で、お客様の間取りに関するご要望を盛り込み・・・耐震改修の設計図を完成させました。
 

「限界耐力計算」に基づく耐震補強では、石の上に柱が建てられていても、耐震強度は確保されますが・・・
地震時の不動沈下や柱のずれによる被害を防ぐため、
床下に15cm厚のコンクリート版を打設し、土台や柱を特注の固定金物で緊結しました。


 

改修前

改修後

裏まで続いていた玄関土間に床を張り、6帖の玄関と玄関ホールを造りました。
床は桧のフローリング、壁は調湿脱臭効果のある珪藻土。
高齢のお母様が上がりやすいよう、高かった式台は段数を増やし緩やかにしました。
お客様のこだわりで・・・
一段目の式台、飾り棚、下足入れの天板には、松の無垢材を使いました。


改修前

改修後

物入と土間を改修し、14帖のダイニングキッチンを造りました。
壁際には神棚と収納棚、PCコーナーを設けました。
床はアメリカンブラックチェリーのフローリングです。


改修前

改修後
10帖の応接室は、格子状の梁組が見える天井をそのまま活用。
床はダイニングキッチンと同じアメリカンブラックチェリーのフローリング、壁には一部エコカラットを貼っています。
 


改修前

改修後
和室は柱や梁をクリーニングし、壁を塗り替えました。
 




田の字型の北側和室をリビングとして利用します。


外壁の木製建具は全て断熱アルミサッシに取り替え・・・
床下と天井裏に断熱材を充てん。
気密、断熱性能も向上させました。