「この家は大工だった父が造ったもので、私と同じ年
なんです。昭和40年代に増改築したんですが、
当時は高度成長時代。全てが偽物で、
表面に木目をプリントした合板が大流行でした」とお父様。
悲しいことに、古い部分は全く狂わないのに増改築部分が
どんどんみすぼらしくなってきた。
「父と母が暮らすだけですから、もっと広々させて、
快適で安全な家にして欲しいんです」と息子様ご夫婦から
相談を受けました。
「アンティークなインテリアが大好きなんです」
設計段階から一番ノリノリだったのが若奥様でした。
細かく仕切られていた壁を思い切って取り払い、19帖の
開放的なLDKを造りました。
もともとお持ちだった家具を並べてみると、ぴったり。
新しい木材も古色に塗り、格調高い雰囲気に仕上がりました。
「洗面所は広くして、
タオルもたくさん収納できるようにして欲しい」
とのご要望で、オープンな棚をしつらえました。
どこに何があるのか一目瞭然。
大きな窓を設け、壁には杉板を張りました。
「お手洗いには小便器を設置してください。
洋便器だけでは掃除が大変ですから」
床板、天井板、手洗いの建具・・・
みんなアンティークなインテリアでまとめました。
シロアリ:
古民家の床下はほとんど土のまま。
柱は石の上に建てられ、床を支える束は土の上に直接立て
られていることも稀ではありません。
こんな状態ですからシロアリは必ずどこかに生息しています。
昔のお風呂は残り湯を床下に直接排水していたので湿気やすく、
格好の巣になっていました。
シロアリと縁を切るために必要なのは、床下に土間を打つこと、
土台の下に基礎を造ること、土台には桧の赤身、束には桧や杉
を使うことが必要です。
































