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愛知・岐阜・一宮を中心に、伝統の和風建築、
こだわりの和風住宅・古民家再生を実現する
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古民家再生物語

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  3. そのままの姿を残していきたい

この家は祖父が建てた家。
私が、そして、父が育った家。

「この家を造る時は10年以上の年月をかけて
木材を集めたそうだ」父はそう話していた。
この家は時には重荷だったけど、
誇りでもあった。

妻と二人で暮らすには広すぎる。
でも、このままの姿で残していきたい。
きっと、息子もわかってくれるはず。

本格的な耐震補強も行なう古民家再生をお薦めします。

「せっかく残すのですから、地震に強く、耐久性の
高い構造にしてください」

建物の下に鉄筋コンクリート製の基礎を造り、最新の耐震設計に
従い、壁を補強しました。これで、大きな地震が来ても安心です。

「こんな大きな鬼瓦は地震がきたら危ないですか」
「でも、この家の特徴ですよね。
屋根が重 い分構造を強くすれば大丈夫ですよ」

ただ、豪壮なこの鬼瓦は、特別に焼いてもらわないと
手に入りません。だから、補修して再利用しました。

「すばらしい建具ですねえ」
「そうですか?でもだいぶん歪んでしまって」

仏間周りの襖紙は、金の型押し。
ちょっとやそっとでは手に入らない貴重品です。
再利用する建具は一本一本補修し、新調した建具は
現代の匠が丁寧に造りました。

打ち合わせに伺うたびに床の間の掛け軸が
変わっています。

「いやあ、つまらん軸ばかりで、お恥ずかしい」

そうご主人は謙遜されますが・・・。
玄関に床の間を造りました。

耐震補強:
増築を伴わないような古民家再生は、法律上の規制が
ないので、工学的な知識がない人でも、
自分の判断だけで補強工事をすることができます。

とても危険な状況だといえます。耐震補強にはいろいろな方法が
あります。筋交いで固めるやりかた、土壁の粘りを利用する方法、
どういう補強を採用するかによって、基礎の形状も変わります。
せっかく長い時代を生きてきた古民家なのですから、
一棟一棟の構造的特徴をよく調査し、最適な補強方法を
採用する必要があります。