◆基礎は何で必要なの?◆
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菅「木造住宅を耐震する方法を教えてください」
武「古民家再生をしたK邸は、築80年のお宅で・・・一応基礎らしきものはあったんですけど、
鉄筋は入っていないし、土台もすごく細くて・・・ところどころ腐っているような状態でした。
それで、建物をジャッキアップして、きちんとした鉄筋を入れたベタ基礎を造って、新しい
桧の土台の上に下ろしました」
長「岐阜市のM邸は、昭和46年に住宅金融公庫仕様で建てているんですけど・・・平屋建て
部分はI型のただまっすぐな壁状の基礎で、2階建て部分はT型の布基礎になっていま
した。ただ、鉄筋が入っていなくて・・・今回の改修では、耐力壁が乗るところと外周廻り
は、鉄筋コンクリート造の基礎を既設基礎の横に接続して造る形で補強しました。」
田「土台は新しい鉄筋コンクリート造基礎の上に変えたんですか?」
長「いいえ。既設のままです」
田「じゃあ、新しい基礎を外から横にくっつけたということですか?」
長「はい。横に添わせたという感じです」
田「現在工事中のH邸は築40年くらいです。鉄筋が入っている基礎なんですけど・・・
白蟻駆除をするために作業員が床下へ入る時に、勝手に基礎を破壊して入口を作って
しまったらしいです。(笑)」
全員「それはひどい!」
田「ということがありまして、鉄筋がむき出しの状態で放置されています。今回は床を全部
貼り変えるので、床を除去した時に、鉄筋とコンクリートで基礎を補修することになって
います。耐力壁が増えるところには基礎も新たに造ります」
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建物をジャッキUP

土台を取り替えた

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菅「ここで、ちょっと勉強です。単純な疑問として、基礎は何で必要なの?わざわざジャキアップしてまで基礎を造る理由は?・・・
基礎の役割は第一に、建物の重さを地盤に伝えるものです。ということは、基礎の底で地盤に重さを伝える訳ですから、底の
面積が広いほど建物の重さを均一に分散できるよね。ただ、厄介なのは、地盤の固さが均一じゃないこと。昔の家の柱は石の
上に乗っているだけだから、柔らかい地盤の上だと沈下してしまう。これが不同沈下と呼ばれる現象で、家が部分的に傾いて、
建具の建てつけがわるくなったりする。それから、地下に水分を多く含んだ砂質の地層がある場合、大きな地震で液状化を
起こす危険があります。液状化を起こすと、地表の所々が陥没するので、そんな所に立っていた柱はひとたまりもない。簡単に
家が傾いたり、倒壊してしまうという訳です。だから、できるだけ底の広い基礎を造ることが必要です。べた基礎というのは、
床下全体を基礎にしてしまうわけですから、不同沈下を防ぐという意味では、究極の基礎だともいえます。もちろん、杭を打つ
方法にはかないませんが・・・
もう1つ、基礎の大きな役割は、柱の足元を固定するということです。地震や台風の時、建物は横から大きな力を受けます。
ということは、建物を倒そうとする力が働く訳だから・・・柱は持ち上げられますよね。その時、柱が石の上に載っているだけ
だっら・・・
簡単に持ち上げられてしまいます。その結果、建物は倒壊する。だから、柱の上に
土台を固定して、その土台の柱を固定したり、柱を直接土台から金物で引っ張ってやる。
こうしておけば、柱は浮き上がらないでしょ。これが基礎の必要な理由です。わかりまし
たか?」
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