長期優良住宅に認定されるには、いくつかの条件をクリアしていることを所管行政庁に申請し、交付される認定書を
受け取ります。求められる条件の一つに、省エネルギー対策が基準以上かどうかがあります。これは省エネ法に規定
する「平成11年省エネルギー基準」(評価方法基準第5の5の5-1(3)の等級4)の基準に適合することと定められています。
いわゆる「次世代省エネ基準」です。つまり、
環境問題が日常的に取り組まれてきている今日、住宅もまた地球に配慮したでものである事が長期優良住宅の一つの
条件になっている訳です。
さらに、長期優良住宅に認定されることで、エコポイントを申請したり、一般住宅に比べて優位な減税措置を受けることが
できます。
では、この「次世代省エネ基準」では、どういった省エネルギー性が求められるのでしょうか。
ー次世代省エネ基準で求められる性能ー
この基準で求められる性能は、主に、住宅での生活に使われる冷暖房の省エネルギー性について、断熱、日射遮蔽などの
建築的な省エネ手法を基準として決められています。
| =断熱= より厚い断熱材、高性能の断熱材で建物全体を包み、断熱性能を大幅に強化する ・断熱性能の強化 ・開口部の断熱性強化 ・気流止めの施工 |
=防露= 壁体に湿気が侵入するのを防ぐと同時に、室内の湿気も外へ排出する ・防湿層の施工 ・通気層の施工 ・乾燥木材の使用 |
| =暖冷房= 快適な室内環境と省エネルギーを考慮した設備を選ぶ。 ・室内空気汚染の防止 ・適切な能力の確保 |
=通風= 通風経路を考慮した開口部の配置 ・計画的な建具の配置 |
これらの建築的な手法を取り入れる事で、住宅の省エネ性を向上します。
実際に基準をクリアする仕様で住宅を建てるには、Q値(熱損失係数)、μ値(夏期日射取得係数)、結露対策による
『性能規定—建築主の判断基準』もしくは、U値(各部位の熱損失率)の値による『仕様規定—設計・施工の指針』に
従った仕様にすることが必要です。
後者は、躯体・開口部の各部分を具体的に規定された材料や寸法で設計・施工することでU値を小さくします。
それ以外の仕様についてはQ値・μ値を計算して仕様を決めます。
※Q値(熱損失係数) : 住宅の熱の逃げにくさを示す指標で、値が小さいほど断熱性能が高い。単位(W/㎡・K)
※μ値(夏期日射取得係数) : 社熱性能を示す指標で、値が小さいほど性能が高い。
次回は、少し具体的な材料や寸法についてお話します。