築100年以上の古い民家のリフォーム設計を進めています。
これだけ古い建物になると、ほとんどの場合、いろいろな増築がされているものです。
その結果、複雑な屋根になり、天井の低さを補うため床を下げた部屋があったり、谷ができて雨漏りがしていたり……。
また、必要な部屋を場当たり的に増築してきたため、窓のない部屋ができていたり、隣の部屋を通らないと行けない部屋があったり……広くしたつもりがかえって狭苦しい家になっている。

大工さんは、平面図だけで建物を造ってしまいますよね。確かに素晴らしい技量だと思いますが、ちゃんと設計図を描いてから工事に入れば、全体に配慮の行き届いた間取りや構造の建物になるのに……とてもとても残念なことです。


▲小屋組を露出した玄関ホールのイメージパース
▲玄関横の応接室。玄関のインテリアに合わせて丸太梁を露出します。
それはさておき、リフォームの設計に入る前には、必ずその建物の原型を調査する必要があります。設計は、建てられた当初の構造を知った上でスタートしなければいけません。今回のリフォームでも、不合理な増築部分を壊して元の形に戻し、屋根の納まりがいいところ、より機能的に間取りになるように改めて増築するという手法を用います。

今回のリフォームの目玉は、玄関の吹き抜けです。現在も玄関には魅力的な小屋組みが露出しているのですが、中途半端な形で応接室が造られているために雑然としています。そこで、現在の応接室を除去して広々した玄関を造り、応接室は玄関横に増築することにしました。