13年前に手がけた、古民家再生第一号のお宅を久しぶりに訪ねました。
残念ながら、当時元気だったおじいさんは他界されましたが、今でも、ご家族の皆様とは大変親しくさせていただいています。昨年は、息子さんの家も設計させてもらいました。本当にうれしいことだと思っています。

さて、当時、古民家再生する家は大変珍しく、土壁の家の耐震補強を解説したような本は見当たりませんでした。そのため、自分なりの方法を確立するため、毎日のように現場へ通い、工務店の社長や職人さんと工夫を重ねました。その甲斐あって、このお宅は、完成と同時にCBCテレビ「住まい専科」という番組で特集され、私も出演させてもらいました。

このお宅のお陰で、以後たくさんの古民家再生を手がけることができ、住宅雑誌でも紹介されました。現在も2棟の古民家再生の設計が進行中です。

久しぶりにお邪魔したお宅は、本当にきれいに維持されていました。床は顔が映るくらい輝き、外壁に貼った和風のタイルもいい味を出していました。
家の中には生活感があふれ、歴史を経てきた住宅が持つ独特の深み、ぬくもり・・・やはり、古民家再生には何にも変えがたい魅力があると改めて思いました。

そういえば完成した翌年シロアリが発生して大騒ぎになりました。全く湿気のない所だったのでとても不思議に思いましたが・・・リフォームする前、この家の柱は自然石の上に立っていて、床下は土のままでした。多分、柱か床束にはシロアリが生息していたが目立つような存在ではなかった。ところが、コンクリート基礎を造ったために床下の通風が悪くなり、一時的にシロアリの生息に適した環境になってしまったのではないか!?
ちなみに、シロアリ駆除をしてもらった後は発生していません。

アルミ製を木製の引き戸に替えた玄関戸も年季が入ってきました
完成した当時より魅力的になったリビング
和風タイルがいい味出しています。このタイルは乾式で貼ってあります。