現在、岐阜県で古民家再生の設計を進めています。設計も終盤、担当の野村と小栗が作図に追われています。

このお宅は築100年くらい、代々庄屋を勤めていた格式高い“家”のお住まいです。現在の当主は別の地で病院を経営されていますが……
「そろそろプラスアルファーのある生活をしたいと思うようになりましてねえ」
ただ、弊社を訪ねてみえた時は未だご家族の協力を得られない状況でした。その後、約一年、打合せ、見学などを重ね、やっとここに至りました。

ご家族の協力を得られたのは、
○玄関、取次、貴人口、座敷、仏間は古民家としての格式を残す。
○リビング、食堂、台所、寝室、書斎、浴室、洗面、便所は現代的なデザインとする。
という共通認識が生まれたため。簡単なようですがこの認識を共有するためには家族のコミュニケーションが不可欠でした。

さて、やると決めたからには、大きな地震が来ても倒壊しないだけの耐震強度を確保したいというのがご主人のお考え。
そこで、
○広い敷地を利用して、建物を曳屋して、杭を打ち基礎を造ってからもう一度建物を元の位置に戻す。
○傷んだ柱は根継ぎではなく取り替える。
○屋根を土葺きからビス止めにして軽量化する。壁を最新の方法で補強する。
○2階の床板を隙間なく張り込み水平剛性を高める。
と徹底した耐震化を図ります。