菅野企画設計のスタッフは日々「きめ細やかな設計」に励んでいます。


  新築住宅やリフォーム設計で心がけていることやノウハウはたくさんありますが、

  その一部をスタッフのフリートーキングを通じてお知らせします。

  あなたの家づくりの参考にしてみてください。

  今回のフリートーキングのテーマは「リフォーム」

  参加者は菅野と長井、田中、武田、小栗4人の

  女性スタッフです。
     



 『 リフォーム 』  その3

        ◆壁の耐震補強の方法◆
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     「壁の耐震補強の方法を教えて下さい」

     
「名古屋市のS邸とか岐阜市のM邸では、壁の位置のバランスが悪かったので、配置が

       良くなるように・・・筋交いを入れたり、構造用合板を貼った耐力壁を造りました。それから、

       金物で補強していない家がほとんどなので、金物を取り付けて補強するということをして

       います。」

     
「小牧市のO邸は筋交いの入った家だったので、今ある筋交いを利用しつつ追加で筋交い

       を入れて・・・金物で補強するという方法にしました。今工事中のH邸の場合は土壁の家

       なので・・・土壁は残したまま、外から構造用合板を貼って補強する方法をとります」

     
「東海市のK邸は土壁の家だったんですけど、構造計算をきちんとして、筋交いが必要な

       ところの土壁は除去して、筋交いを入れるという補強方法をとりました。それから岐阜市の

       Y邸は、壁に筋交いは入っていたんですけど、バランスが悪かったんです。ただ、お客様

       が家の中からは工事をして欲しくないということだったので、外側から合板を貼って補強

       する方法をとりました。」

     

    

筋交い

筋交い金物

構造用合板



◆壁をたくさん増やしても、かえって強度が低くなることがある◆
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「壁のバランスが悪いという話がでたんですけど・・・そもそもバランスが悪いというのは

       どういうことなの?」

     
「耐力壁の配置が悪いということですね。壁が偏っていると、揺れ方が違ってしまう。

       要するに、壁の少ないところは大きく揺れるので、倒壊の危険性があるということです」

     
「窓ばかりの家は問題だということですよね」


構造計算ソフト
     「そうそう、特に昔の家って・・・南側には壁が全くないのに、北側は壁ばっかりというふうで。南と北の壁のバランスが悪い家、

       多いですねえ」

     
「東と西でも同じようなことがありますよね。西側はあまり窓をつけたくないから壁ばかりで、東側にはわりとたくさん窓があったり

       とか。そういう意味でバランスが悪いと」

     
「だから・・・設計上は、北側と西側には必要以上に壁を設けないというテクニックもある。南側や東側の壁とのバランスを配慮した

       方が安全だと・・・むやみに壁をたくさん設けるのも考え物だよね」

     
「構造計算ソフトのホームズ君で検討すると・・・壁を増やすと、かえって強度が低く出ることがあります」

     
「それから・・・筋交いを入れるにしても、筋交いの方向ってあるじゃないですか。斜め方向をどっち側に入れていくのか、というも

       検討する必要がある」

     



◆建築基準法では、構造強度を壁量で決めています◆
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「南側はどうしても、壁にできるところが限られてくるので・・・特にリフォームでは、ひとつの

       壁倍率を上げすぎると、そこに力が集中して、ホールダウン金物が必要になって、既設の

       基礎にアンカーを打って・・・みたいな難しい話になってくるので、それもできればあまり

       やりたくない」

     
「今、田中君が言った“ホールダウン金物が必要になる”という話を少し詳しく説明します・・・

       地震や台風の時、ひとつの壁に力が集中する構造になっていると、壁が固定されている柱

       を引っこ抜こうとする大きな力が働く。そのために、柱は土台と接続するだけでは足りなくて、

       コンクリートの基礎と緊結して抜けないようにする必要が出てくるわけだね。だから、各壁に

       バランスよく力がかかるようにすることが非常に大切です・・・さっき田中君が壁倍率という

       言葉を使ったでしょ?この言葉は建築基準法で使われている用語ですよね・・・例えば、

       土壁の壁倍率はいくつですか?」

     
「一般的には0.5倍です」

     
「最近、法の改正があったので、壁の厚みによって0.5から1倍です」

     
「壁倍率というのは、どういう数字かというと・・・例えば1階の場合、土台から2階梁までの

       幅1mの壁はどのくらいの強度があるのか?それを計算する係数を壁倍率と呼びます。

       幅9cm×厚3cmの筋交いは?」

    
全員「1.5倍ですね」

     
「たすきがけにすると3倍になる。構造用合板を貼ると?」

     
「2.5倍です」

ホールダウン金物

既設の基礎にアンカーを打つ

土壁

     「そういうふうに、補強の仕方で係数に差が出てくるわけだね。それぞれの壁の長さにこの壁倍率をかけて算出された数量を

       壁量と呼びますが、建築基準法では、一般的な木造住宅が満たすべき耐震強度、耐風強度が、この壁量で決められています。

       壁量は、1階のX方向とY方向、2階のX方向とY方向、全てで満たさなければいけません」



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