現在はパンデミック一歩手前?
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     3月に入ってゼネコンの政治献金問題やWBCの開幕で、マスコミではあまり話題になっていない

     「新型インフルエンザ」のことを整理して、問題点を簡単にまとめてみました。 



      
<知識編>

     
・「新型インフルエンザ」とは何か  

       全世界の鳥類の間で強毒型の鳥インフルエンザH5N1型が大流行を起こしています。このウイルスの毒性

       は非常に強く、鶏などが感染すればほぼ100%が死に、人に感染した場合でも感染者の約60%以上が死亡

       します。このウイルスは、人に感染しやすい形へと変異している事が確認され、人から人へ容易に感染する

       ように変異した「新型インフルエンザ」の発生は時間の問題だといわれています。

       通常の鳥インフルエンザウイルスは弱毒型(腸管・呼吸器などの局所感染)で、卵の生みが悪い程度の

       影響しかでません。しかし、強毒型の鳥インフルエンザウイルスに感染した鶏は、全身に感染して1~2日

       でほぼ100%死に至ります。


      
・「H5N1型鳥インフルエンザ」と「H5N1型新型インフルエンザ」  

       H5N1型鳥インフルエンザは、鳥→人感染であり、若者では免疫機能が過剰反応して死亡者が特に多く

       発生します。H5N1型新型インフルエンザは、人→人感染であり、もとになる鳥インフルエンザの毒性が

       段違いに強いので、感染発症者の致死率はさらに高いと予想されます。


      
・「パンデミック」とは  

       小さな集団感染が確認された時に封じ込めがうまくいかずに、人から人へとうつり一週間程で世界中に

       拡大していく、感染症による世界的大流行のことです。厚労省の試算による日本での被害は罹患者数

       3200万人、入院53万人~200万人、死者数17万人~64万人です。


      
<対策編>

      
・ワクチンの備蓄と接種計画(プレパンデミックワクチンとパンデミックワクチン)  

       プレパンデミックワクチンとは、パンデミック前に用意するワクチンで、2000万人分の備蓄があり、2009年4月

       までに1000万人分が追加備蓄の予定です。2008年8月から感染症指定医療機関等で6400名を対象に事前

       接種による臨床研究が始まっています。(副作用に対する安全性の確認やら、またH5N1型一点張りの時代

       ではないとの意見もあり判断は難しいですね。) パンデミックワクチンとは、新型インフルエンザ発生後に

       そのウイルスで製造するワクチンで、厚労省は国民全員にこのワクチンを接種する計画です。

       (半年以内の製造を期待されている)  

      
・治療薬タミフルとリレンザ  

       両方とも抗インフルエンザ薬ですが、特効薬ではありません。タミフルの備蓄量は2008年7月時点で2800万人

       分、リレンザは2008年現在で135万人分です。(通常のインフルエンザの数倍のタミフルの投与量が必要と

       なれば2800万人分はあやしいですね。)  

      
・正確な情報とできる限りの準備  

       地震などの災害と違い、新型インフルエンザの大流行時は、日本全国、世界中で同時に混乱が起きるため、

       他の地域からの援助は期待できません。また、流行期は冬とは限らず、およそ2ヶ月間続くとも予想されるの

       で、その間はなるべく外出しなくても済むような用意が必要です。

       マスクなどの感染防止用品や食料品などの不足が予想されるので、事前に備蓄が必要です。

       会社内や個人で実情にあった行動計画を立てておく事が大事です。



                                (参考:㈱現代けんこう出版:新型インフルエンザ予防マニュアル)



                                                        執筆:孕石 順昭

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