昭和50年、勤めていた鉄工所から名古屋市の坪井利三郎
商店に転職。その後は、この道一筋。
「一般住宅の屋根も葺かんことはないけど、やっぱり
お寺の屋根がおもしろいねえ」と穏やかな口調で語る
河口さん。深い顔のしわが、30年以上真面目に重ねた
職歴を雄弁に物語っています。
「屋根葺きになる若いもんも多いけど、お寺がやりた
いと志してきた子は伸びるのが早いですわ。そりゃあ、
教えんでも自分で憶えていくでねえ」いつも3〜4人の
若い職人さんとお寺の屋根に上っているとのこと。
「ただ、箕甲(みのこう、お寺独特の曲線を描く部分)
の瓦はまだまだ若いもんには任せられませんよ」
私の設計する本堂の屋根は反りがきついので、納まり
が難しいところがたくさんありますが・・・愛知県江南
市の深妙寺本堂はきれいに仕上げてくれました。現在も
名古屋市西区の陽岳寺本堂の屋根を葺いてもらっていま
す。
「こんなチャンス(お寺の屋根を葺く仕事)を与えて
もらっていることには感謝しています」とても謙虚な
人柄に、確かな技術。この人なら安心できる!
頼もしい瓦葺きさんです。
2007年8月菅野取材
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陽岳寺本堂 隅棟
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陽岳寺本堂 箕甲 |
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