会社の研修旅行で、香川県高松市牟礼のイサムノグチ庭園
美術館へ行ってきました。
イサムノグチは、1904年ロサンジェルスで日本人の父親と
アメリカ人の母親の間に生まれました。
ただ、両親は離婚し、1918年には母親と一緒にアメリカへ
戻ります。
なぜか父親は、彼に父姓を名乗ることを許さなかったそうです。
とても悲しい少年時代ですよね。 |

イサムノグチ |
そんな境遇だったにもかかわらず、イサムノグチは明らかに日本の
文化、感性を内包した彫刻家でした。
今回この美術館を訪ねてより一層その思いを強く持ちました。
ちなみに、岐阜の提灯メーカーと提携して作った照明器具
「AKARI」は未だに人気抜群ですよね。
私も、囲炉裏のある家を設計したとき、完成祝いにこの照明器具を
お客様にプレゼントしました。 |

囲炉裏のある家と「AKARI」 |
さて、美術館ですが、先ず、アプローチに感心しました。
石を取り除いた土の道が掃き清められているのです。
ここには、メンテナンスのしやすさよりイサムノグチの感性を大切にする姿勢がよく表れていると思いました。
一日に3回しか庭園内に見学者を入れないという理由のひとつがここにあるのでは?と思いました。
つまり、常に見学者が入場したら、この掃き清められた状態が保てないのでしょう。
この辺りは公けではなく財団が運営しているから実現できることだと思いました。

イサムノグチ庭園美術館 |
私が一番素晴らしいと感激したのは、彼の彫刻ではなく実は展示館の壁でした。
でも、これは決して彼に失礼なことではありません。というのも、この建物をデザインしたのもイサムノグチ本人
だからです。 室内の壁は、歴史を刻んだ柱と貫が水平と垂直に直線的な升目を描いているのですが、素晴ら
しいのはその規則的なグリッドの中に納められた土壁です。
藁すさの豊かな表情、黒味を帯びた土のひんやりした質感にはうならされます。
縄文的な感覚というか・・・内面を揺さぶる美しさ!!
イサムノグチはうらやましいくらい土を知っていると思いました。

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屋外展示場は、1970年から現実に彫刻を制作する場所として使われて
いたそうですが・・・サークルと呼ばれる蒲鉾状に積んだ石の塀がその
場所を馬蹄形に囲っています。この量感が素晴らしい。
間近に石切り場のある山が見えます。荒々しい岩肌が露出している山の
エネルギーがこちらへ向かってきてサークルで受け止めているような感覚!
創造活動をするにはもってこいだなと思いました。
山に向かって柿の木、柳・・・日本的なのどかな風景も、実はイサムノグチ
が修景を施したそうです。 |
庭園美術館を紹介した雑誌
入場料は2100円と割高ですが、私の話に興味を持った方は、是非一度訪ねてみてください。
ただ、残念なのは、住居部分には入れませんよ。
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