工事アルバム 2006年10月〜 〜9月 〜12月
調査・補強計画 建築業者選定 本堂解体
〜2007年1月 〜3月 〜4月 〜7月
基礎工事 屋根工事 耐震補強工事 仕上工事・完成



 「知り合いのお寺で本堂の耐震補強を計画している

 らしいですよ」と弊社の設計で本堂を新築した曹洞

 宗寺院の住職からご紹介を受けました。

 すると数日後「具体的に相談に乗って欲しいので

 お寺に来てください」といううれしい知らせがありま

 した。

間口7間、寄せ棟造り、
瓦葺きの本堂



 あまりの早い進展に少し戸惑いながら、菅野と東松がお寺へ伺いました。

    ・ 本堂の耐震補強をしたい

    ・ 開山堂が不同沈下しているので地盤から補強して欲しい


 ので、できるだけ早く計画を進め概算を出して欲しい

 とのことでした。

現在、山門近くに駐車場がない



 早速、東松と長井が現況の実測に伺いました。

 先ずは伽藍の配置、本堂・開山堂の間取りを

 把握しました。

明るい本堂、ということは
耐震壁がほとんどない!


40畳大の開山堂



 間取りを図面化して、再度お寺へ実測に伺い

 ました。

 今度は孕石も同行し、構造のチェクを行いました。

構造のチェックをする孕石

   ・ 柱は一応土台の上に立っていましたが基礎がなく、土台は石の上に乗って
     いる状態です

   ・ 小屋組みは少しか細い感じです。

   ・ 屋根の垂木は間隔が広く野地板に隙間があるので、瓦下地の土が天井に
     ぼろぼろ落ちてきます。


   ・ 開山堂が建っている場所の一部は以前
    お堀だったとのこと。堀を埋めて、コンクリ
    ートブロックで土留めがしてあります。

    この土留めは高低差のある隣地境の塀
    にもなっていますが、なんと高さが3mを
    越える!
    大変危険な状態です。

床下の状態

屋根から土が落ちてくる!

3mを超えるコンクリート
ブロック製の塀



 調査内容に基づき、財団法人日本建築防災協会認定ソフトを使い、孕石が本堂の

 耐震診断を行いました。「評価点1.0〜1.5未満が一応倒壊しない」ですが結果は

 0.11でした。 そこで、評価点が1.09になる補強案を考えお寺にお持ちしました。


 いろいろ情報を集めておられた住職は「耐震力を高めるためには壁を増やす必要が

 ある」ということをよく理解しておられたので、補強案はすんなりまとまりました。



「構造評点」

 さて、問題は開山堂の地盤補強です。地質調査の結果、地下5mに支持地盤となる

 地層があることがわかりました。ところが現開山堂の設計図を見ると、現場打ちコンク

 リート杭の長さは支持地盤まで達していない!きっと、これが不同沈下の原因でしょう。

 そこで、既設のコンクリート製基礎の外側へ鋼管杭を打ち、その上に基礎を打ち増すと

 いう方法を考えました。



 しかし、施工方法は?

 隣地とは高低差が1.4mある上、開山堂と隣地の

 間は1m〜2mしかない。しかも高さ3mのブロック

 塀が迫っている!ただ、隣地は大きな工場で、

 許可さへもらえれば重機は近寄れそうです。

  「多分、許可してくれると思いますよ」という住職

 の言葉にほっ!



「補強方法」

工事アルバム 2006年10月〜 〜9月 〜12月
調査・補強計画 建築業者選定 本堂解体
〜2007年1月 〜3月 〜4月 〜7月
基礎工事 屋根工事 耐震補強工事 仕上工事・完成