
「知り合いのお寺で本堂の耐震補強を計画している
らしいですよ」と弊社の設計で本堂を新築した曹洞
宗寺院の住職からご紹介を受けました。
すると数日後「具体的に相談に乗って欲しいので
お寺に来てください」といううれしい知らせがありま
した。 |

間口7間、寄せ棟造り、
瓦葺きの本堂
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あまりの早い進展に少し戸惑いながら、菅野と東松がお寺へ伺いました。
・ 本堂の耐震補強をしたい
・ 開山堂が不同沈下しているので地盤から補強して欲しい
ので、できるだけ早く計画を進め概算を出して欲しい
とのことでした。 |

現在、山門近くに駐車場がない
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早速、東松と長井が現況の実測に伺いました。
先ずは伽藍の配置、本堂・開山堂の間取りを
把握しました。 |

明るい本堂、ということは
耐震壁がほとんどない!
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40畳大の開山堂 |

間取りを図面化して、再度お寺へ実測に伺い
ました。
今度は孕石も同行し、構造のチェクを行いました。 |

構造のチェックをする孕石
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・ 柱は一応土台の上に立っていましたが基礎がなく、土台は石の上に乗って
いる状態です
・ 小屋組みは少しか細い感じです。
・ 屋根の垂木は間隔が広く野地板に隙間があるので、瓦下地の土が天井に
ぼろぼろ落ちてきます。
・ 開山堂が建っている場所の一部は以前
お堀だったとのこと。堀を埋めて、コンクリ
ートブロックで土留めがしてあります。
この土留めは高低差のある隣地境の塀
にもなっていますが、なんと高さが3mを
越える!
大変危険な状態です。 |

床下の状態
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屋根から土が落ちてくる! |

3mを超えるコンクリート
ブロック製の塀 |

調査内容に基づき、財団法人日本建築防災協会認定ソフトを使い、孕石が本堂の
耐震診断を行いました。「評価点1.0〜1.5未満が一応倒壊しない」ですが結果は
0.11でした。 そこで、評価点が1.09になる補強案を考えお寺にお持ちしました。
いろいろ情報を集めておられた住職は「耐震力を高めるためには壁を増やす必要が
ある」ということをよく理解しておられたので、補強案はすんなりまとまりました。

「構造評点」
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さて、問題は開山堂の地盤補強です。地質調査の結果、地下5mに支持地盤となる
地層があることがわかりました。ところが現開山堂の設計図を見ると、現場打ちコンク
リート杭の長さは支持地盤まで達していない!きっと、これが不同沈下の原因でしょう。
そこで、既設のコンクリート製基礎の外側へ鋼管杭を打ち、その上に基礎を打ち増すと
いう方法を考えました。
しかし、施工方法は?
隣地とは高低差が1.4mある上、開山堂と隣地の
間は1m〜2mしかない。しかも高さ3mのブロック
塀が迫っている!ただ、隣地は大きな工場で、
許可さへもらえれば重機は近寄れそうです。
「多分、許可してくれると思いますよ」という住職
の言葉にほっ!
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「補強方法」
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