本堂は2階にあります。
外陣と内陣に2分割したシンプルな間取りで
外陣は約40帖、内陣は約20帖の広さです。
外陣の床はカーペット敷き、内陣は板貼り・置き畳で、
内陣の床は外陣から27cm高くなっています。
境内は幅:15m以下、奥行:60m以上と、
たいへん細長い形状です。
そのため、当初より住職は軒の深い伝統的な
寺院のデザインにはこだわってみえませんでした。
「工事予算も少ないので、ビルのような建物しか
できないのなら、それでも構わないです」
また、建設委員会は、
「この周りは地盤が悪いから、鉄骨造りにした
方がいい」という意見でまとまりました。
客殿は1階にあります。
41帖の広さがありますが、スライディングウォールで
11帖の和室と30帖の洋間に簡単に区切ることができます。
玄関は自動ドアになっています。
車イスでの利用を考えて土間はスロープにしてあります。
玄関を入った正面には2階へ上がる階段下を利用した
飾り棚がしつらえてあります。
配膳室は1階にあり、勝手口から直接入ることができます。
広さは10帖大で、中央には多目的に使える配膳台を設置しました。
調理教室や学校の家庭科室で見かける既製品です。
便所は、1・2階各階にあります。
1階は男・女別になっていて、手すりはもちろんですが、
入り口は取手の大きな引き戸にして、非常ベルも設置しています。
そんな条件から生まれたのがこのユニークな外観です。
破風、花頭窓、透し彫りはステンレスの厚板から加工しました。
天井高は、3.6m〜4.4mと曲面屋根の天井裏を
最大限に利用しています。
冷暖房も完備で、熱源はガスにしました。
向かって右側に廊下が伸びていて、
客殿・エレベーターに続いています。
ステンレスで加工したお寺らしい装飾
和室には、特徴的な飾り棚を設けました。
和室と洋間の間には20cmの段差がありますが、
中途半端な高低差はかえって危ないという判断からです。
配膳台の天板を折り曲げるとコンロとシンクが現れるという優れもの。
大きさは90px180cmです。
お庫裡様の希望で採用になりました。
2階便所は、スペースを節約するため、
男・女別にはなっていませんが、
プライバシーを守るため、
ひとつひとつのブースを個室にしています。