虎渓山 永保寺再建庫裡


2007年7月31日




玄関庇、霧庇の桧皮を4人の職人さんで葺いています。

それにしても、職人さんが若い!

最近では国の養成所ができて、伝統的な技術取得を志す

若者が多いとか、とてもうれしいことだと思います。

職人さんの一人は「僕のおじいさんは人間国宝の候補なん

ですよ」と胸を張っていました。







玄関庇は軒付けが二段の設計です。

八野大工さんが造った野地もきれいな軒反り線を描いて

いますが、これをより魅力的に仕上げる・・・桧皮葺きという

のはなかなか面白い仕事です。





桧皮を打ち付ける竹釘
この竹釘を作っている店は現在
日本にたった一軒しかないそうです


8月8日


大工さんが現場からいなくなりました。大工仕事は竹の

節欄間を残すのみとなりました。 照明器具が天井につき

ました。アンティークなデザインの照明器具は老師様、山

内寺院と相談して決めました。実はちょっと大きすぎない

かと心配していたのですが・・・

「この雰囲気にぴったりですねえ」と好評です。







取次、廊下も同じデザインの
照明器具で統一しました


書院の花頭枠が姿を現しました。春慶塗りの漆がやさしい

表情に仕上がっています。実は八野棟梁が「この花頭は

丸面をとったほうが生きると思いますが・・・」と提案して

くれたのです。さすが名棟梁!

「そやけど、手間がかかるんで・・・あんまり使わんといて

くださいよ」「ハハハわかりました」





丸面を取った見付が上品に光っています


8月13日


盆休みも返上して、現場では工事が進んでいます。

障子がはまって、書院らしくなってきました。障子は桧製で、

小口に二枚ホゾがでない丁寧な仕事で作られています。

桟を太くして、お寺らしい骨太なデザインになっています。

以前、書院の障子は縦長の割りになっていましたが今回

は伝統的な横長で統一しました。










脇床の違い棚の切れ端が現場に落ちていました。

「これを見ると大工の加工がよくわかりますねえ」と現場監督

の神野さん。筆返しは鳩胸型です。棚板の小口には端喰み

(はしばみ)を入れ小口には柾目が出るように加工しています。

しかも、小口の角にジョイントが来るように!とても手の込んだ

仕事をしています。





脇床の違い棚の断面


畳屋さんも仕事をしています。熊本産の畳表が良い匂いを

発散しています。 「畳がいつまでも型崩れしないようにコー

ナーをいれます」と打合せで言っていた吉田畳さん。

なるほど、畳の角がピンとしています。






そんな現場の中で一番忙しそうに働いているのが左官職人

たちです。真っ白な漆喰を大きな壁に塗っています。新しい

木の色と真っ白な漆喰。感動するほどきれいです。

塗り終わった壁を見て、きっと左官職人自身もうっとりして

いるのではないかと思います。最近、左官職人が若返って

きました。うなずける気がします。





新しい木と漆喰の白が本当にきれいです


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