虎渓山 永保寺再建庫裡


2007年7月5日


妻面の足場が取れ、屋根の全体像が見えるようになりました。

焼失した庫裡の屋根には下り棟がありませんでした。また、

鬼瓦の上に鳥休みがなかった!?

下り棟があったほうが禅宗らしい凛とした感じになるのでは?

ということで今回は、下り棟をつけ・・・「多分、鳥休みは台風か

何かで破損したんでしょう」瓦工事を担当する伏見窯業の意見

を取り入れ、鬼瓦の頭には鳥休めをつけました。








玄関庇の建て方が完了しました。

玄関の柱、梁はケヤキで造りました。玄関の垂木は旧玄関の

デザインを踏襲してちょっと縦長の断面にしました。

細かいことですが、ひとつひとつのデザインが全体のイメージ

に影響していくのでどんな些細なこともおろそかにはできません。








室内では10人近い大工さんが造作工事を行っています。

天井の竿がどんどん組まれていますが、竿は臨済宗らしく!

断面を太くし面は大きくとりました。竿は一本一本鎌継ぎと

いわれる継手で接続されます。

また、竿と吊り子もできるだけビスや釘に頼らない方法を採用

しています。これは木を狂わせない、そして長持ちさせる工夫です。




竿と竿は鎌継ぎで接続します

竿と吊り子の接続にもビスや
釘を使いません

7月19日


現場では多くの職人さん達が忙しく働いていて、とても活気が

あります。 室内には大工さんが加工する造作材や道具が所狭

しと並んでいます。 天井がどんどんできていきます。

書院は臨済宗独特の竿縁天井!この竿は高さより幅を広く

扁平にしましたが、イメージどおりの仕上がりになりました。

杉の中杢の板目がきれいです。

副司寮(ふうすりょう)つまり応接室の天井は折り上げ格天井

にしました。斜め部分の細い桟がリズミカルできれいです。








臨済宗独特の竿縁天井



春日井市の岸本業務店が中塗り壁を塗っています。なにしろ施工面積が大きいので、

大工さんが仕上げた後を追っかけるように塗っていきます。








土が接着しにくいところにはひげを
打っています



屋外では、北側庇にチタンを葺いています。

チタンは軽量で錆びないという物性があります。

ただ、ステンレスより硬いので、職人さんは苦労しています。

材料に触ろうとすると 「気をつけてくださいよ!ナイフと一緒

ですからスパッと指が切れちゃうから」





庇にチタンを葺いています


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