虎渓山 永保寺再建庫裡


2006年7月6日


化粧垂木が取り付けられました。お寺らしさを強調する

大事な要素の一つです。大きくはねだした軒先を

支えるための桔木(はねぎ)も入れられていきます。

桔木は、寺院建築の構造をなす、特徴的な部材です。

軒先を構成する茅負が、力垂木と桔木をかませながら

取り付けられていきます。そして、茅負をなぞるように

化粧垂木も順序良く取り付けられていきます。

丸桁から真っすぐに突き出した化粧垂木は、一定の間隔で

配置され、軒先の美しさが増しました。




丸桁から真っすぐに突き出した化粧垂木


7月15日

妻面を飾る彫刻が設置されました。地上から見上げたときや、

経年変化で黒くなったとしても彫刻の形がしっかりわかる

ように、デザインを何度も思案してきました。

彫師の山田さんもデザインの意図を心得てくださっており、

実際の彫刻も彫が深く陰影がしっかりと出ています。

屋根仕舞も概ね終わりを迎え、あとは蓑甲の葺地を残すのみ。

炎天下の中、大工さんは四苦八苦でしたが、なんとか上棟式を

迎える準備が整いました。

妻面を飾る彫刻


7月18日


上棟式が執り行なわれました。当日は小雨が降っていましたが、

この時季にしては大変涼しく式を挙げるにはほど良い気候でした。

老師様、総代様、再建委員の方々をはじめ多くの方々に参加

していただき、古式に則った上棟式が行われました。はじめに、

工事の無事を祈願してお経が読まれました。

普段目にするようなお経とは違い、パフォーマンス性を帯びた

読経で参加者を圧倒します。続いて「工匠の儀」という儀式が

行われました。建設関係者が昔の工匠に扮し、儀式を行います。

そして、上等式のメインイベントである曳綱の儀では、参加者全員

で、棟に見立てた材木を引っ張りあげました。

参加型のイベントとということもあり、みなさん大変喜んで

いただき、また、参加者全員で縄を引っ張るということで、

各々の再建の思いが一つになった感がありました。



上棟式



上棟式

8月9日


木工事も概ね終わり大工さん達も引き上げていきました。

続いて壁の工事、瓦葺き工事へと進んでいきます。

土壁の下地になる竹小舞の工事が始まりました。

わら縄を使って1寸程度の巾に割られた竹を2寸程度の

間隔で縦横均等に編んでいきます。荒壁を担当するのは

田口左官の田口さん。

リズミカルな手さばきで竹小舞を編んでいきます。

土壁の下地になる竹小舞

8月17日


現場に荒壁用の土が運ばれてきました。

粘質系の土に藁スサを混ぜ合わせて水あわせをししばらく

寝かしておきます。さらに、ここに、昔土壁に使われていた

古土を混ぜ合わせます。そうすることでより丈夫な土壁に

なるそうです。



現場に荒壁用の土が運ばれてきました



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