虎渓山 永保寺再建蔵


2005年10月6日


蔵の屋根瓦が葺けました。

瓦はイブシ瓦ですが、表面にガラス状のブツブツが

たくさん飛び出しています。

「美濃瓦は1200℃以上で焼くので、表面にこういう

ブツブツができるんですよ。」

と岐阜県御嵩町の伏見窯業(株)の佐藤誠洋社長。

ただ、北側屋根の一部に不陸があり菅野が指摘

すると、「早速、手直しします!」



10月20日


蔵の壁に断熱材を吹付けました。

紙類を保管することが多いということなので、まず外壁の

室内側に現場発泡ウレタンを40mm吹付けて断熱性能を

高めます。

断熱性能が低い壁は結露を起こし、カビ発生の原因と

なります。


10月27日


蔵の内側には杉の節板を貼っています。

室内に板を貼ると、湿度を調節してくれます。

特に夏や梅雨時は効果抜群で55%以下の湿度で安定します。

この湿度ならカビやダニも発生しにくいのですが、油断は大敵。

室内の空気が淀まないように、小さなファンで24時間換気を

行ないます。


11月25日


蔵の外壁がきれいに仕上がってきました。

鉄筋コンクリートの表面に塗ったのは、(株)豊運の

耐水漆喰壁です。

通常の漆喰より耐水性が高いという理由で採用しました。






12月8日


隠寮へ向かう廊下に丸窓をつくりました。

この窓から、桧皮葺きの美しい建物がいい角度で見えます。

印象に残る建物というのは、こうしたちょっとした工夫が

所々に施してあるもの!とても大切な事だと思います。


12月15日

端正な外観が良く見えるようになりました。

長さ27.5m!の切妻屋根です。

1月13日

いくら僧堂とはいえ1000坪近い建物を維持するとなると、

電気も高圧受電になります。

高圧受電になると境内にキュービクル(変圧施設)を

設置する必要があります。

境内に一番近い中電柱で目立ちにくい場所は?

中村建設の神野監督、小境電気、事務局の千葉さん。

そして菅野が相談に・・・。

「ここならいいでしょう。でも、板塀で囲ったほうがいいね」





2006年1月26日

蔵の南側に庇を造っています。

この木工事を担当しているのは宮大工の旗持棟梁。

こんなところにまで宮大工を使うあたりは中村建設も

力が入っています。



2月14日

庇が出来ました。ほとんど節の無い桧の垂木を見て

「ちょっと!こんないい材料は設計に入ってなかっただろう?」と菅野。

3月24日

蔵がほぼ完成しました。

とてもシンプルで力強く、なかなか良い出来だと

思います。

蔵の中は床も壁も杉節板貼りで、良い匂いに

包まれています。







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