虎渓山 永保寺再建蔵


2004年9月7日


昨年、9月10日に焼失した永保寺再建の第1期工事、

庫裡再建工事がいよいよ始まります。当日朝、台風18号が

長崎市付近に上陸し、北東に向かっているというので、心配を

しましたが、地鎮祭が始まった午前10時、虎渓山は少々風が

強かったものの好天に恵まれました。

式には、南禅寺管長も御来席いただき、住職を始め、

再建委員の方々、工事関係者約50人が参列しました。

弊社からは、菅野・野々垣・野村が参列しました。

御指名を受け、菅野がご挨拶をし、僭越ながら祝杯の

発声をさせていただきました。


「火災後たった1年で地鎮祭に至ったこと、行政が桧皮葺きを

特別に許可してくれたことは、岐阜県民、多治見市民、全国で

永保寺を支えている方々の再建への熱い気持ちの表われだと

思います。

このような大事業の設計・監理を一任されたことは、たいへん

光栄に思いますが、それ以上に責任の重さを感じております。

皆様の期待にお応え出来るように、全力を尽くして業務に

励みます。」


さて、工事は2007年7月に完成予定です。

先ず、木造の蔵の取り壊しと、文化財発掘調査をしてから、

本格的な再建工事に取り掛かります。








9月末〜


9月末から多治見市文化材保護センターが発掘調査を

行なっています。

再建する庫裡は幅80pのコンクリート基礎を連続して造り、

その下に2M以下のピッチで柱状地盤改良を施します。

そこで、基礎を造る部分を帯状に発掘調査しています。

「何が出てきますか?」という菅野に

「前の本堂の礎石らしきものが出てきますよ」と発掘を

担当している山内さん。






2005年1月6日


中日新聞岐阜県版に

『 永保寺で見つかる、記年銘入り山茶碗 』

という見出しで以下の内容を含む記事が掲載されました。


多治見市の虎渓山永保寺で、庫裏再建前の発掘調査を行なっている

同市文化財保護センターは、鎌倉末期の年代(記年銘)が入った

山茶碗(ちゃわん)が出土した、と発表した。

同センターによると、山茶碗は無施釉(ゆう)の素朴な陶器。

大量生産品の山茶碗に、年代を入れるのは珍しく、出土は全国で

四例目という。


                                  ―記事より一部抜粋―


今回再建する庫裡の南側には、多治見市指定天然記念物の

イチョウの木が立っています。

発掘調査を進めていくと、イチョウの木から15m以上も離れた

所からもニョキニョキ根っこが顔を出しました。



2月14日


久し振りに再建委員会が開かれました。

委員の中には、発掘調査のために掘った穴を埋め戻しただけの

現場を御覧になって、

「工事関係者は一体何をやっているんだ!! 全く工事が

進んでないじゃないか」と苦言を呈する方もありましたが、

実は、市役所からたいへん多くの申請を求められ、建築の

許可がなかなかいただけないのです。

とはいうものの、現在一番最初に着手する蔵の

建築確認申請提出中です。


撤去予定の蔵


3月7日


木造の蔵が撤去され、新しく建てる蔵の位置を確認しました。

蔵の中には、大切な紙類が保管される予定なので、

鉄筋コンクリート造の耐火構造にします。

さらに、両面断熱、室内は杉板貼りにして、結露によるカビを防ぎます。


敷地には段差があり、 1階部分の北側は地下になってしまうので

ドライエリアを設けて、建物を土の湿気から遮断します。



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