虎渓山 永保寺再建本堂


 
2009年8月11日



桧皮葺きの軒付が順序良く出来上がってきました。

下軒が終わり上軒へと工事は進みます。サワラの裏板が据え付けられ、上軒の桧皮が

葺かれはじめます。

この軒付けの工程が桧皮葺きにとって肝心要の最も大事な作業になります。

これが美しく出来ないと大事な屋根が台無しになってしまいます。

葺師の田中社寺青山さんも型板を持って桧皮の葺き厚を建物に写し取っていきます。

葺き始めの工程を少し実演してもらいました。


裏板に墨を付け桧皮を葺く段取りをします。

下軒等が汚れないように養生シートを貼ります。

  充分に水に浸した桧皮の束を所用の大きさにまとめて

並べていきます。桧皮は充分に水が行き渡るように半日

ほど水に浸すそうです。浸しすぎるとアクで水が臭くなり

桧皮も悪臭がしてしまうので浸しすぎは禁物。



  軒先を揃え、竹釘でトントンと打ちつけていきます。

口の中に竹釘を含み、次々と竹釘を口から出すタイミング

と共に竹釘用の玄翁でリズミカルに桧皮を留めつけて行き

ます。
   留めつけられた桧皮。たくさんの竹釘で固定されています。

昔は葺師さんが仕事の合間に作っていたらしいのですが、

最近は竹釘を製作する専門の業者から購入するそうです。

 
軒付が所定の厚みに葺きあがると軒先をきれいに切りそろえ

なければなりません。 手斧(ちょうな)を使って一定のラインに

切りそろえる作業は、桧皮葺きの一番の見せ場であります。

写真は留めを境に右側がまだ切り揃えてない状態で、左側が

切り揃えた状態です。


 
葺師の青山さんに、手斧(ちょうな)を見せてもらいました。

大工の使う手斧と違い、柄の部分の形状がかなり違います。

しなりも必要ないので樫等の堅木で作られています。

軒付けに緩やかなカーブがつくように、刃も緩やかな円弧状

になっています。 軒付けの正面に向かって手斧を振り下ろす

そうです。
  こちらは、品軒や、軒付けの手前に充分なスペースが

無い時に使用する手斧。 真上から使用します。





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