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2003年9月10日 夜、臨済宗南禅寺派の古刹として知られる、 多治見市虎渓山町の永保寺で火災が起き、木造桧皮葺きの 本堂、木造瓦葺きの大玄関・庫裡合わせて約900uが全焼 しました。 (幸いにも国宝の観音堂と開山堂は無事でした) |
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![]() ありし日の本堂 |
![]() 大玄関 |
![]() 庫裡 |
焼失した建物は文化財に指定されていませんでした。 しかし、岐阜県民、多治見市民、そして虎渓山で修行されたお坊様など多くの方が できるだけ早い再建を強く希望されました。 そこで、10月13日永保寺住職を中心に再建委員会が設立されました。 永保寺が再建に向けて動きだしたことを、テレビ・新聞が報道したため、お寺には 全国から多くの建設会社や設計事務所が名乗りを上げました。 そこで、再建委員会は、設計と施工は分離すべきだという決議をし、まず設計事務所の 選別をすることになりました。 11月、設計事務所を5社に絞り、設計コンペが行われました。 外観・構造・防災など多方面にわたる提案が各事務所より出されました。 |
2003年11月25日 再建委員会にて設計は菅野企画設計に任せるという決定がなされました。 |
12月4日 再建委員会に菅野が出席させていただき、田中義峰住職を始め20人以上の 委員の方々を前に 「たいへん光栄です。身の引き締まる思いです」とお礼を申し上げました。 弊社の案は、 ●地震・台風に対して強い ●火災が起きても類焼を最小限に抑える ●土岐川が氾濫しても、土砂が床下に浸入しない 以上に配慮しながらも、外観はあくまで焼失前の姿に戻すという提案でした。 桧皮葺き入母屋造りの本堂、桧皮葺き唐破風屋根の大玄関、そして、 そそり立つような瓦葺き切妻屋根の庫裡。 どの建物をとっても一級品。しかも900u以上の大伽藍! 「あの美しい姿を、より災害に強い構造で再現する」 それが、県民・市民・お寺の希望される事だと思ったのです。 20年以上寺院建築の設計に携わって来たとはいえ、あまりの大役の前に喜びより 緊張の方が大きいというのが偽らざるところです。 |