◆必ず現地へ足を運んで調査をし、図面化◆
- 菅野(以下菅)
- 「今回のテーマはリフォームです。リフォームの相談を受けた場合、菅野企画設計では必ず現地調査を行いますが、特に気をつけて調査するところはどこですか?教えてください」
- 長井(以下長)
- 「先ず、構造が健全であるかどうかを確認します。例えば、現在リフォーム設計中のK邸では、外壁がモルタル塗りなのでクラック(ひび)がはいっていないか?※1とか、基礎があれば、基礎にクラックはないか?※2柱や床が傾いたりしていないか?・・・それから、天井や壁に雨漏りの跡はないか?サッシ廻りが結露していないか?とか、そういったところもよく見ますね。」
- 田中(以下田)
- 「長井さんが今言ったことの他には・・・そうですね、お客様が気にしているところは重点的に見ます。一宮市のNさん※03は断熱性能をアップしたいということだったので、床、壁、天井の断熱がどうなっているか?壁の中や天井裏、床下も調査しました」
- 菅
- 「壁の調査の時は、大工さんを呼んで穴を開けてもらった」
- 田
- 「それから、設計図が残っていても現況と違っていることもよくあるので、確認するようにしています」
- 菅
- 「なるほど」
- 小栗(以下小)
- 「現在リフォーム設計中のK邸では、以前、白蟻が湧いたことがあるというお話があったので・・・畳を上げて、床下を調査し、土台の状態を確認しました。」
- 武田(以下武)
- 「古民家再生をする場合は、建物の構造がよく見える状態なので、柱や梁・・・構造を丁寧に調査します。位置を変えることができる梁なのか?抜いても大丈夫な柱なのか?間取りを変えたいと希望された場合にはとても大切なことなので・・・」
- 菅
- 「菅野企画設計では、例え設計図が残っていても、必ず現地へ足を運んで調査をし、図面化しています。それから、建物が傾いていないか?傾きがひどい時は、柱の傾きをチェックしてデータ化することもあります。それから壁の位置ですね。構造的に有効な壁はどこにあるのか?筋交いは入っているのか?現地で調べられることはできるだけチェックするようにしています」
◆高度成長時代に建った家は寿命が短い◆
- 菅
- 「お客様にとっては失礼な話かもしれませんが・・・この家をリフォームするのは、ちょっと??と思ったことはありませんか?以前一宮市で、リフォームの相談を受けてお宅に伺ったんだけど・・・お客様と話をしているうちに、これは大規模な工事になりそうだと思った。はたして、お客様はそんな工事金額を予想しているかなあと不安になって・・・多分、リフォームにこのぐらいの金額がかかりますが、よろしいですか?と問いかけてみたら・・・そんなにかかるんですか!?と驚かれてねえ。」
- 長
- 「建物がひどく傾いていたりしている場合は、いっそ新築した方が安くできるんじゃないかと思うこともありますが・・・」
- 菅
- 「お客様がリフォームしてくれとおっしゃるから、というだけで話を進めるのは、かえって不親切なんじゃないかと思うことがある。コストの問題やリフォーム後の耐用年数も考えてアドバイスするべきじゃないかなあ。・・・武田君が担当した古民家再生のK邸※4だけど・・・あの家に始めて行った時、僕は大変ショックを受けた。(笑)家が相当傾いていたし、土壁も崩れていたでしょ。本当にこの家をリフォームするの?と正直思ったよ。武田君はどうだった?」
- 武
- 「お客様があの家を残したいと強く願っていたし、古材がすごくいい味を出していたので・・・」
- 菅
- 「そうだね。最初は僕も驚いたけど、家の中を見せてもらったら・・・差鴨居がしっかり入っていた。この家は木材の接合部に手間がかかっているから必ず再生できると思った」
- 長
- 「I邸※5は、ひとつの家の中に築80以上経ったところと昭和40年くらいに増改築したところがあったんですよ。ところが、おじいさんが建てた築80年以上のところが未だしっかりしていて、お父さんが増改築した部分がボロボロになっていました」
- 菅
- 「築70年、80年経っている家の方が残す価値が高い場合が多いという気がする。情けない話なんだけど、高度成長時代に造った家は構造もやわだし材料も悪い。そういう意味で寿命が短い家が多いよね」




























































